化粧合板の施工方法

1.化粧合板について

お部屋の壁、DIYで作る家具を飽きのこない木目調や好みの色で仕上げたい。
そんな時におすすめなのが、加工・施工が簡単な内装材の「化粧合板」です。

こちらでは、化粧合板の特長と施工方法のポイントをご紹介します。


2.化粧合板の特長
(平板、溝入り加工、こば巻き加工)

1.平板


板の表面のみ化粧された加工。壁面などへ並べて施工する場合は、JAS規格内で、表示サイズよりも少し現物が大きくなる合板もあります。
また、四面木口仕上げ(板の端部)が斜めに処理されている合板(カラー合板・木目柄等)もあります。
そのような合板を並べてつなぎ目を目立たないように施工する場合には、端をカットする必要があります。


2.溝入り加工


木目を活かすための演出として平板に溝を入れた加工。柄に応じて数種類の溝加工があります。


3.こば巻き加工


板を並べて施工しても、つなぎ目部分の木口が見えないように、 化粧部を裏側まで巻いた加工。


4.あいじゃくり加工


板をすき間なく並べて施工する場合に、つなぎ目部分に約3mmの溝が出来る様、板の厚みの半分ずつをカットし、化粧部を裏側まで巻いた加工。


3.化粧合板の種類(プリント合板、カラー合板)

種 類
プリント合板 カラー合板 合成樹脂化粧合板
仕 様
天然銘木や木目の柄を印刷した薄葉紙をラワン合板の上に接着したもの 単色色調を印刷した薄葉紙をラワン合板の上に 接着したもの 抽象柄を印刷した合成樹脂フィルムをラワン合板の上に接着したもの
厚さmm 幅mm 長さmm 厚さmm 幅mm 長さmm 厚さmm 幅mm 長さmm
2.5 910 1820 2.5 910 1820 2.5 910 1820
3.8 606 2430 3.8 606 2430
特 長
美しい木肌プリントで自然な仕上がりになります。
居間・廊下などの内装、建具・家具に最適です。
色あせしにくい特殊印刷を施した単色合板。
カラーが豊富で小物・家具類から建具まで幅広く使えます。
汚れに強く水拭きが出来ます。
表面に凹凸感があり、天井や建具に最適です。

4.化粧合板の施工方法(釘と接着)

釘による施工


溝のある化粧合板

溝と同色のカラーネイル(ケーシング釘)を化粧合板の下地の効いている溝部に打ち、頭をポンチなどで打ち沈めます。
接合部分は双方の片溝(合わせると一本の溝になります)に斜めに打ち込んで収めます。



あいじゃくり・こば巻・平 化粧合板

化粧合板と同色のカラーネイル(ケーシング釘)を化粧合板の下地の効いている要所に打ち込んで収めます。
カラーネイルを打つ前に仮止めと本止め両用の隠し釘を使うと、施工がしやすくなります。
仮止め釘を打ちつけたあとは横からたたくと釘頭が取れて釘の頭部が目立たなくなります。


接着施工


溝のある化粧合板

溝と同色のカラーネイル(ケーシング釘)を化粧合板の下地の効いている溝部に打ち、頭をポンチなどで打ち沈めます。
接合部分は双方の片溝(合わせると一本の溝になります)に斜めに打ち込んで収めます。


5.施工イメージ


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