和風庭園を造ろう・飛石編

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1.飛石の置き方

和風庭園を造ろう・敷石編からの続きです。

玄関の前に敷石と飛石で和風のアプローチを造る手順、ここでは飛石と化粧砂利を使ったものを取り上げます。

2.飛石を置く際に用意するもの、置き方の種類

どの範囲にどのように飛石をレイアウトするか、ここで決めましょう。
今回はコメリ各店(もちろんコメリドットコムも!)で販売中の「みかげ飛石 直径30cmタイプ」を使います。

用意するもの

みかげ飛石
直径30cmタイプ

 ・・・9枚
五色砂利  ・・・15袋
防草シート  ・・・2m x 6m の範囲を覆える量

飛石の置き方

飛石を二連打ちで仮置き

飛石の置き方は上図のように真っ直ぐ並べるものから、クネクネと曲げて並べるものまでいろいろです。今回はこの中から「二連打ち」のレイアウトで置いてみることにします。


砂利を敷く範囲を決める

仮置きとして飛石を配置します。少し離れたところから眺めるなどして、全体のデザインをここで決定しましょう。


決まったら、飛石を並べるラインに沿うように化粧砂利を敷き詰める範囲もここで決めます。どこまで砂利を敷くか、線を引いて印を付けておきます。クワを使って少し掘り起こすようにすると良いでしょう。

3.飛石を置く際の穴掘り(下地づくり)

2cmほど掘ります

仮置きした飛石をいったん除き、ラインを引いた範囲内の土を掘ります。砂利を敷く範囲は深さ2cmほど掘りましょう。こうすることで飛石を置いた時に上半分が出るようになります。「掘る」というよりクワを使って上層の土を「ひと皮むく」感覚です。


掘り終わった状態

たった2cmと思っても、掘る面積が広いので想像以上に土が出ます。一輪車を用意して、効率よく土を取り除かないとここで疲れてしまいます。 穴の深さは均一になるように注意しながら作業を進めましょう。


このあと下地を固めます

4.下地を固める

ここでもガーデニングトントンが大活躍です。掘った穴の底を押し固めるように使います。
この上から防草シートをかぶせて化粧砂利を敷くため、多少の砂利が下地に残っていても構いません。

5.防草シートを敷く方法

まず防草シートを広げて

庭に砂利を敷いた時に、石の間から草が生えてきてしまっては美しさも半減です。「草が生えてこないようにしたい」、かといって「除草剤を使うのはイヤだ」という場合に使いたいのがこの防草シートです。


折り返して整え

シートは細かい網目になっており、下草がシートを突き抜けて生えてこないようにする事ができます。庭に砂利を敷く際には、地面の上にまずこのシートを敷き、その上から砂利を敷いていくようにしましょう。


シートは長方形なので、砂利を敷く範囲によっては形が合わない場合もあります。そんな時はシートの端を折り返すなどして調整が必要です。シートの長さが足りない場合は、複数のシートを使います。端を重ねるようにしましょう。


シートの上に飛石を配します

シートを仮止めするために、砂利を少し敷いて押さえておきましょう。
シートを敷いたら、飛石をシートの上に並べてレイアウトを再現していきます。


6.飛石を置く

飛石の下には土を

砂利を敷く範囲にシートを敷き終わったら、上から飛石を置いていきます。飛石はそのままシートの上に置かず、土を「座布団」のように下に敷いてから置いていきましょう。こうすることで、石の安定感がグッと増し、座りが良くなるのです。


手でグッと押さえます

土は先ほど地面を掘り起こした時に出た土を使います。スコップ1杯ほどの土をシートの上に置き、上から飛石を静かに設置します。手でグリグリッと押さえつけて固定完了!


石の配置が完成

7.化粧砂利の敷き方

どんどん砂利を敷きます

和風庭園造りもいよいよクライマックス!用意した化粧砂利(“五色砂利”など)を防草シートの上に敷き詰めていきます。袋の口を破り、厚さがおよそ3cmになるように砂利を均等に撒きながら移動します。


手でグッと押さえます

下の黒い防草シートが見えなくなるように砂利を敷くのはもちろん、場所によって敷いた厚さが偏らないようにしましょう。ここは1人が砂利を撒き、もう1人が手で砂利の量をならして調整していく・・・というやり方がベストです。


厚みを均等に手でならす

8.化粧砂利の表面を洗い流す

左が散水前 右が散水後

砂利を敷いた上から散水して、化粧砂利の表面に付いている粉や汚れを洗い流します。敷いた当日は非常に良い天気で、砂利全体が白っぽく見えたのですが、水を撒くと砂利の表面がしっとりと濡れて輝き、品格が全然違って見えました。


敷石+飛石で和風
アプローチ!

どうでしょうか?素材はコメリ全店で手に入るものばかりですし、和風庭園って比較的カンタンに造れるのです。石の置き方や組み合わせを工夫すれば、DIYerもじゅうぶん納得する「チャレンジしがいのある」庭になりますよ!


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