世界のガーデニング -World Garden Tour-
STAGE 10 STAGE 12

旗
STAGE 11
スイス
(ロカルノ)

〜 高山 〜

世界地図
11.Switzerland - Alpine Garden

世界のプライベートガーデンを見て見ましょう
世界の様々なガーデンテーマをもった庭をご紹介してゆきます。
たとえば、ハワイとカナダの庭はどう違うのでしょうか?また、なぜ撮った写真を見てフランスでなくギリシャだということが判るのでしょう?ガーデンスタイルを決める要素は一体何なのでしょうか? 
そういった疑問にこのシリーズが少しは答えてくれるといいのですが・・・
さあ、ご一緒に世界のユニークなガーデンを訪ねてみましょう。

1.オーストラリア   [亜熱帯]
(ゴールドコースト)
2.インドネシア   [彫像]
(バリ)
3.アメリカ   [熱帯]
(ハワイ)
4.アメリカ   [砂漠]
(アリゾナ)
5.カナダ   [北極光]
(バンクーバー)
6.南アフリカ   [植民地]
(ケープタウン)
7.ニュージーランド
[冬のない北島]
(オークランド)
8.スペイン
[地中海式ガーデン]
(バルセロナ)
9.フランス [プロヴァンス]
(プロヴァンス)
10.ギリシャ [エーゲ海]
(アテネ)
11.スイス [高山]
(ロカルノ)
12.イギリス
[イングリッシュガーデン]
(ロンドン)
13.ブラジル [レインフォレスト]
(リオ・デ・ジャネイロ)
14.中国
[チャイニーズガーデン]
(北京)
15.日本
[日本の個人庭園]
(東京)

気候データ (クリックで拡大)
周辺地図
周辺地図
アテネ
ロカルノ
東京
東京

■歴史 -History-
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スイスはヨーロッパの中心にある内陸の国です。四方をオーストリア、ドイツ、フランス、イタリアに囲まれており、そういった地理的事情から、スイスは変わった歴史を持っています。スイスが永世中立の独立国家になったのは1812年のことですが、現在に至るまで地上に起きた数々の戦争にも関わらず常に中立国としての立場を保ち続けてきました。また、EUへも国民の反対で2002までは不参加でした。世界中に組織を持つ赤十字を生み出した国でもあります。


国の植物 - National Plant-
写真 エーデルワイス (Leontopodium alpinum) は、非公式ですがスイスの国花です。 国立公園だけでなく国全体で保護されています。この珍しい植物は乾燥した草原や岩場などの、日当たりの良い場所に育ち、海抜3100mくらいのところまでで見られます。

スイスのガーデン  -Swiss Gardens -

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スイスは、豊かで美しい国です。よく知られたガーデンもいくつかありますが、各市町村は、地域の村々の美しい庭が夏には素晴らしいディスプレイとなることをとても誇りに思っています。公共の庭も驚くべき美しさです。


アルパインガーデン  -Alpine gardens -
写真
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スイスのアルパイン(高山)植物はガーデンビジターにとって常に魅力でした。 1873年には、ガートルード・ジーキルがプランツハンターとしてスイスの Chalet Blumenthalを訪れています。1891年には優れたアルパインガーデン La Thomasia Alpine Gardenが作られましたが、当時アルパインガーデンが人気だった英国からはたくさんの人がスイスを訪れています。海抜は1260m。スイスアルプスへ行くのに最適なのは春だそうです。


ファミリーガーデン  -Family Garden -
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スイスのガーデニング好きで家に十分なスペースがない人のためにあるのが、スイス人達が「ファミリーガーデン」と呼ぶものです。これは所謂ファミリー農園のようなもので、年間の賃貸料はおよそ¥25,000です。広さは平均で約200平米ですが、必要であればその土地に小さな家を建てることさえできます。



文化遺産  -Cultural heritage -
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「庭は私達の文化的遺産のひとつ。歴史や、建築の変遷の目撃者でもあります。」と"Aargau県文化遺産の長であるJurg Bossardt氏はいいます。「 しかしそれらは大概の場合フェンスや生垣に囲まれた、隠れた個人庭園だったりして、しかもその価値が知られていなかったりするのです。」 遺産の専門家たちはさまざまなイベントを全国で展開しています。年一回のHeritage Dayには、206ものガーデンが一般に公開されます。


グリーンルーフガーデンズ  -Green Roof Gardens -
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スイスは、ルーフガーデン(屋上庭園)技術に優れており、ヨーロッパ諸国も追従しています。西暦2000年以降、ドイツ、スイス、スェーデンでは3億平米に及ぶ屋上庭園が造られています。ヨーロッパで古くに作られたものは1914年にチューリッヒのWalishofenにある、Moos 湖水処理施設です。フィルタータンクには3万平米に及ぶ平らなコンクリートの屋上があり、排水性を良くするための砂利の層と、15cmの土の層があります。そこに含まれていた草の種で草原ができましたが、今では6000株もの野生ラン・ウチョウラン・ハクサンチドリ属のランGree winged orchid(Orchis morio)が自生しています。最近のグリーンルーフの例では、チューリッヒの鉄道、Sihlpost駅のプラットフォームがあります。

このようなことからも、スイスでは自然の景観と庭を大変誇りに思い、それらを維持するのに大変な努力を重ねていることが見て取れます。


■植物 -Plants-
カエロフィルム・ロセウム
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cow parsley
ヨーロッパの草原に分布する、セリ科カエロフィルム属の多年草。H30〜60cm。5〜7月頃、茎の先端にピンク〜赤紫色の散形花序をつける。
  ゲンチアナ・ウェルナ
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spring gentiana
ヨーロッパやシベリアなど寒冷な地方に分布する、リンドウ科リンドウ属の多年草。 H10cm以下。5〜6月頃、濃い藍色や空色、白の花を咲かせる。アルプスに春を呼ぶ花といわれている。
 キルシウム・シピノシッシマム
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yellow thistle
ヨーロッパのアルプスやアペニノ山脈に分布する、キク科アザミ属の多年草。高山の草地。H20〜120cm。羽状で棘の多い鋸葉。7〜8月頃、黄白色の頭状花を咲かせる。


豆知識 General Infomation

Projects Results:
世界中のルーフガーデンはこちらへ
http://www.greenroofs.com/projects/plist.php

Alpine Garden Society:
アルパインプランツ(高山植物)協会のHP
http://www.alpinegardensociety.net/


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