アフタヌーン・ティー・パーティ

英国貴族から生み出された文化ですから、マナーはありましたが、なんといっても楽しむことが一番です。
優雅な午後のひとときを、楽しい会話とともに過ごすというくらいに考えましょう。
アフタヌーン・ティーでも、出される食べ物や飲み物によって呼び方が変わります。

Full Teaフル・ティー
フィンガー・サンドイッチ、スコーン、ペストリーの3点セットと紅茶で出されるもの
Royal Teaロイヤル・ティー
Full Teaとともに、グラスシャンパンが供される
Cream Teaクリーム・ティー
簡略化したアフタヌーン・ティーで、スコーンまたはスプリットと紅茶のみ


ゆったりとした時間を楽しみましょう

Afternoon Tea Party(Full Tea)に必要な三つの要素


1.ティーを正しく淹れること

汲みたての水を強火で加熱し、沸騰が始まったらティーポットに注いで流し、ティーポットを温めます。次に茶葉をティーポットに入れます。
小さなティースプーンで1杯分を一人分として人数分+ポット用に1杯が基本。
お好みで増減しましょう。
少し高い位置からお湯を注いで(空気を入れながら)、高温を保つためティー・コージーなどでカバーして3分〜5分蒸らします。
このときにお湯に含まれる空気が多いほど、中で茶葉が踊る「ジャンピング」が起きて美味しい紅茶になります。お湯を沸騰させすぎないように注意しましょう。
暖めておいたティー・カップに注ぎ切ります。

2.ティーフーズ(食べ物)は豪華に

正式なアフタヌーン・ティーでは、2段か3段のケーキスタンドに、フィンガーサンドイッチ(食べやすい大きさ、スコーン、ペストリー(ケーキ)がのってサーブされます。

食べる順序はサンドイッチから。
昔はキュウリのサンドが定番でしたが、今では様々な素材のサンドイッチで楽しみます。次にスコーン。これは小麦粉とバターのシンプルな焼き菓子で、ちょっとパサつくと思われるかもしれませんが、英国では、スコーンを半分にしてクロッテド・クリーム(生クリームとバターの中間のようなもの)とイチゴやラズベリーのジャムをたっぷりと塗って食べると絶品!

最後にはスイーツ。
ペストリーは、パウンドケーキやフルーツのタルトなど、紅茶に合うスイーツで、大抵はブラウンシュガーなどを使用した優しい甘さのものです。



盛りだくさんの食べ物


スコーンは2番目

3.テーブルセッティングは優雅に

アフタヌーン・ティーのテーブルセッティングに必要なのは以下のようなものです。
ティー・ケトル(やかん)
ティー・ポット
ティー・コージー(ティー・ポットを保温するためのカバー)
ホット・ウォーター・ジャグ(濃くなった紅茶を薄めるための熱いお湯が入ったジャグ)
ティー・カップとソーサー
ティー・ストレーナー(茶漉し)
ミルクジャグ(ミルク入れ)
シュガーポット(砂糖入れ)とシュガースプーン
ジャム入れ、クロテッド・クリーム入れとそれぞれのスプーン
ティー・スプーン
プレートとナイフ、フォーク
ケーキスタンド(2段か3段のものなど)

ティー・フーズのメニュー(通常は2段か3段のケーキスタンドに乗せてサーブされる)
サンドイッチ
スコーン(半分にして、ジャムとクロッテド・クリームで戴く)
ペストリー(ケーキ)、ビスケットなど:パウンドケーキやフルーツタルト
そしてなにより、上質な紅茶!


ティー・ポット デザインは様々


ティー・コージー 一見帽子のよう・・・


こうやってかぶせます

Afternoon Teaのテーブルセッティング


●ティーパーティの場所

応接間やサロン、テラスなど居心地の良い場所を選び、季節に合ったコーディネートをします。

●テーブルクロス

テーブルにはアンダークロスとよばれる、ネル素材のクロス(シーツでも可)を敷き、その上に無地の大きなテーブルクロスをかけます。
必要ならそこにトップクロスをかけてもいいでしょう。
こうすることで、食器の音が静かになり、クロスもずれにくくなるのです。

●ナプキン

食事のときのものほど大きくなくても良いですが、リネンなど素材が良いでしょう。
ナプキンで口をぬぐうのを躊躇されるお客様もいらっしゃるかもしれません。
ペーパーナプキンも用意しておくと親切ですね。

●テーブルフラワー

ティーパーーティーには食卓の花がとても大事。
季節の花やお庭の花を切花にして小さめにまとめたアレンジなどを、テーブルの大きさに合わせて置いてください。
別ページのレシピで他のアイディアもご紹介します。


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