コンテナガーデンとは



コンテナ(Containers)というのは本来、「ものを入れる容器」や、「運ぶ箱」などの意味がありますが、植物を地植えにせず、こうした容器に植えて楽しむのがコンテナガーデニングです。石張りやレンガ敷きのパティオ、ウッドデッキ、玄関周りなど、土の全くないところ、また狭い場所などに季節の色を添えたり、演出したりするのに理想的なのがこのコンテナガーデンです。また、比較的小さいものであれば気軽にレイアウトを変更したり移動したりできるという利点もありますね。一口にコンテナといっても素材から用途まで様々。

置くものだけでなく、ハンギングバスケットなどのように吊るしたり、壁にかけたりして楽しむ場合もあります。 鉢の形やサイズは、植える側物の、根の張り方なども考慮して選ぶようにしましょう。 根の浅く広がるものは鉢の直系を考え、また直根性で下に伸びてゆくタイプのものは、鉢の深さを考慮します。

今回はこのコンテナガーデンに焦点をあててみましょう。

コンテナの種類と素材

コンテナには、置くタイプと吊るす、掛けるタイプなどがあります。また機能性重視のものから、装飾的なものまで様々な製品が流通しています。行き当たりばったりで購入すると、いろいろなものがごちゃ混ぜになって、それぞれの良さが分からなくなってしまいます。
この時期、お手持ちのものを点検・整理して、同じ素材のもの同士、または同じ色同士、同じ形同士などを集めて、それぞれを分けて置くように計画してから花を植えてみたらいかがでしょうか。
どんなコンテナがあるのか、ちょっと紹介しますね。

コンテナの種類


ハンギングバスケット
上から吊るすタイプで、季節の花を楽しめます。たいていの場合ココナツファイバーなどのインナーがついているようです。英国の伝統的なハンギングバスケットは、ミズゴケをインナーとして作ります。


ウォールハンギング
壁掛けタイプのものです。


コンテナ花壇
レンガなどを積んで、立ち上げ花壇を作れば、これも大きなコンテナですね。但し簡単に移動はできませんが・・・。


ウィンドウボックス
英国では窓の外がわにこういったプランターを置く花台がついていることが多く、これをウィンドウボックスといいます。


コンテナの素材


テラコッタ製
鉢の中の余分な水分が鉢に吸収されるので植物の育成には良い。割れやすい、重い、テラコッタの原産地などによっては凍害の可能性などがある場合もある。


石製品
(石の粉、レジン、コンクリートなど) アンティークの壺などを模ったものなど装飾的なデザインのものが手に入る。重いため、設置したものを移動するのは大変だが、盗難予防にもなる。


木製品
自然素材なので、どこにおいても似合うが重い。素材と置く場所によっては数年で腐ることもある。樽などを利用してコンテナに活用してもよい。


プラスチック製品
軽量で扱いやすいが、植物の根が暑さや寒さの影響をうけやすい。


FRP製品
ファイバーグラス入りの強化プラスチックで、軽量で様々な質感や色のものが出ています。


その他
英国の古い煙突、古くなった ジョーロ、外の流し台、一輪車など、本来は別の用途で使うものも立派なコンテナになり得ます。一味違ったガーデンを演出できますよ。