第7回目のテーマはエコガーデン(EcoGarden)

エコガーデンとは、灌水(水やり)を必要としない庭やランドスケープのありかたを示すもので、容易に水を使うことができない地域や、気候等によって降水量が少ない地域で景観や庭を楽しむのに適しています。
ですが、温暖化や気候の変動も心配されている昨今、水が豊富な日本でもこれからの方向性を示す意味で、知っておく必要があるのではないでしょうか。
今回は、そのエコガーデンを見てみましょう。レシピでは、乾燥に強い多肉植物でつくる、コンテナの寄せ植えもご紹介しますね。

Water 水のドラマ

私達人間や動物の身体もそうですが、植物体では70〜90%が水でできています。
水が命の鍵を握っているといっても過言ではありません。細胞の中を満たしている水が少しでも減ると、植物体の形状を支える力が、弱まってしおれてしまいます。
太陽エネルギーが、水分を上昇させて雲を作ります。降雨が地中へ浸透することで、微生物が有機物から無機物に分解されます。無機イオンの形で溶かした水が、根を植物体の隅々にまでいきわたらせ、植物の光合成を助けます。その後、葉から蒸散して、空気中に帰ってゆきます。壮大なドラマですね!

Xeriscape ゼリスケープについて



アメリカのコロラド州都デンバーで、市の水道局と民間の研究者やランドスケープアーキテクト、ナーサリーなどが集まって、水の使用量を低減するために生まれたもので、最低の水量で街やガーデンの景観を、保つことを目的にしています。
Xeriscapeという言葉は、環境デザイナーのナンシー・リービットによる造語で、ギリシャ語のXerosゼロス(dry、ドライ。乾燥の意)とlandscape(ランドスケープ。景色の意)をあわせてできています。水がなくては、植物は生きてゆくことができませんが、乾燥に強い植物を使ってゆくことで、貴重な水資源を保全しつつも、美しい庭や景観を造ることが可能になります。
エコフレンドリーなゼリスケープ、取り入れてみませんか?