第18回のテーマは、ビオトープ風 スイレン鉢のメダカ・ガーデン


暑い夏のさなかでも、木陰にはいると、ほっとしますね。実際の温度変化だけでなく、爽やかな木々の そよぎという、耳から入る要素も、涼しさを増してくれるものです。同じように小川のせせらぎや、水面に 集まる光や水に遊ぶメダカなども、私達の心を爽やかに、また静かにしてくれると思います。
池や流れを庭に入れたいと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?でも、実行するには技術や コスト面で無理がある…。そんな時に、スイレン鉢を使ったビオトープ風・メダカガーデンを作ってメダカと 植物を楽しんでみませんか

ビオトープとは


よく耳にするビオトープという言葉。いったいどんな意味があるのでしょうか?
英語でBIOTOPEと書くビオトープは、生物やいのちを表す接頭語のビオ<BIO>とギリシャ語で場所という意味をあらわすトポス<TOPOS>の合成語で、生物学の学術用語としてドイツに生まれました。
生物が生息する場所や環境のことを指し、その意味ではまさにこの地球そのものがビオトープだということ になります。推定では1000万種といわれる生物がせい息しているこの地球。環境破壊などによって私達は 短期間にこの美しい星に住む他の生物だけでなく、私たち自身のビオトープをも壊し続けています。
ですから、このビオトープという言葉には、私たちが壊してしまった自然、失われた自然を取り戻し、生態系を 復元するという大切な意味と祈りがこめられているのです。