イングリッシュ・ガーデンの要素

では、英国風・西欧風な庭の要素にはどんなものがあるでしょうか。
いくつか挙げてみましょう。
まずは大きな面積を占めたり、構造物として庭に設置したりするものから。
これはご参考程度に。

構造的な要素1:芝

英国の庭で最も基本的な要素です。ごく一般的な英国人は、バックガーデンのメインに洋芝を使い、ふんわりとした緑を一年中楽しみます。その周りに樹木や潅木、草花などを植えています。

構造的な要素2:パティオ

ドアから出た続きの地面をレンガや自然石などを敷いた、日本で言えばウッドデッキのような役目をするもので、テーブルやチェアを置いて食事やお茶を楽しめる場所です。

構造的な要素3:ガーデンファニチャー(家具)

テーブルベンチチェアなど庭で時間を過ごしたい英国人には必須のものです。チーク材など木製のほかプラスチックやロートアイアンが人気です。物置は通常木製で非常に安価です。 多くの人がホームセンターなどでキットを購入して週末などに自分で組み立てています。 物置自体もガーデンのイメージを引き立てたり、庭にちらかっているガーデンツールなどの収納に機能性を発揮してくれます。

構造的な要素4:コンサバトリー

最近非常に人気が出ているもののひとつです。温室が年月を経て発達して来たものですが温室が庭に独立して立っているのに対してコンサバトリーは家の延長としてつくられます。英国内では増築として許可を得やすく、比較的安い値段ですし、庭により近い感覚で使用できるのです。

構造的な要素5:ガゼボ

通常木製のあずまやで、庭の眺めを楽しむための構造物です。通常の庭園よりは比較的大きな庭や公園などで、美しい景色を楽しめる位置に設置します。

構造的な要素6:サマーハウス

フリースタンド(独立式)の構造物で、母屋からは離れたところの庭の奥や突き当たりなどに建てます。はるか昔から、友人達を招いてアフタヌーンティーを楽しむために使われてきた小さな家です。夏の日差しや強い風、また夕立などからも避難できるだけでなく庭の景観にも貢献します。

構造的な要素7:温室

温室はガラスで囲まれていることからコンサバトリーと混同されることが多いのですが、庭に独立して建っており、植物や園芸作業に適した環境を提供するものです。
最近では植物だけでなく、リビングルームのように使う人も増えています。