サクラの育て方

サクラ・・・バラ科
サクラ属落葉高木
サクラの育て方
年間作業カレンダー
桜は日本を代表する花木であり、その品種は300品種以上存在し、花色、花形、樹形も様々です。
品種
園芸品種の基になっている品種群は主に、カンヒザクラ群、エドヒガンザクラ群、ヤマザクラ群、マメザクラ群などがあります。
| 品種 |
花色・形 |
開花時期 |
特徴 |
| 吉野桜 |
淡紅色 |
南関東4月上旬北海道5月上旬 |
エドヒガン群。桜の代表種。 |
| 山桜 |
白や淡紅色など 変異多い |
南関東4月上旬〜中旬東北4月下旬 |
ヤマザクラ群。寿命が長く、10〜25mくらいの高木にまで生長します。 |
| 河津桜 |
淡紅紫色 |
伊豆半島3月上旬 |
カンヒザクラ群。片親は寒緋桜。 |
| 十月桜 |
淡紅色から白 |
南関東10月〜4月上旬 |
エドヒガン群。秋に開花し、冬の間も小さな花が咲きつづけ、春にも咲きます。 |
| 御衣黄 |
淡緑色の八重 |
南関東4月中旬〜下旬北海道5月中旬 |
ヤマザクラ群。樹高4〜5m。 |
| 普賢象 |
淡紅色の八重 |
南関東4月下旬、北海道5月中旬〜下旬 |
ヤマザクラ群。樹高8〜15m。 |
栽培条件
日当たりと風通しがよく、肥沃な大地が好ましいです。「桜切る馬鹿」と言うことわざがあるように桜は、剪定を嫌いますので、自然な樹形で育てたいものです。ヤマザククラのように10〜25mの高木になる品種は、広い場所を必要としますが、マメザクラのように2〜5mの高さのものもあり、品種により樹高はかなり異なります。庭の広さや好みに合わせて植え付ける品種を決めましょう。また、桜は耐寒性と耐暑性がありますが、チシマザクラなど高山性の品種は耐暑性にやや劣り、寒緋桜は北海道や東北北部の寒冷地は、やや難しいです。
樹高が比較的高くならない品種
一重:河津桜、寒緋桜、オカメ桜、天の川
八重:関山、普賢象、八重紅虎の尾などがあります。
植え付け
肥料
 |
|
冬の休眠期に有機質肥料を中心とした寒肥を施します。また、花後にお礼肥を施すと効果があります。根の伸び具合と枝の張り具合はほぼ同じですので、枝先の真下に10cmほど穴を掘り、肥料を施します。 |
剪定
 |
|
桜は剪定を嫌うと前述いたしましたが、それは切り口から雨水や腐朽菌が侵入しそこから腐り、枯れこみやすいですからです。ただし、枯れ枝、病気にかかった枝、ひこばえは切り取る必要があります。また、邪魔な枝も切り取ったほうが良いでしょう。そして、切り口には癒合剤(カルスメイトなど)を塗ります。 |
鉢植えの場合
植え付け
 |
|
7〜8号の鉢に植えつけます。植え付けの場合は、苗木をポットから抜きます。植え替えの場合は、根の土を半分ほど落します。そしてはみだした根を切りましょう。準備した用土を使い植え込みます。 |
 |
|
鉢穴に鉢底ネットを敷いた後、鉢底に赤玉の大粒か中粒、あるいは鉢底用の石を2〜3cm敷きます。その後、準備した用土を使い植え込みます。植え付け用土は、赤玉土小粒5:川砂3:腐葉土2の割合に混ぜたものを使います。割り箸などの棒で、土をつついて落ちつかせます。また、2年に1回ほど植え替えを行うと良いでしょう。 |
肥料と水やり
 |
|
肥料は固形の骨粉入り醗酵油粕を施します。施す時期は、開花の1ヶ月半前、花後、秋口です。水やりは、朝に表土が白っぽく乾いていたらたっぷりと与えます。 |
病害虫
病気
1.天狗巣病
「症状」一部の枝がこぶ状にふくれ、その部分からホウキのような細くて小さな枝が無数に発生します。この枝には花は咲きません。ソメイヨシノに多く発生します。
「対策」【予防】冬期に数回、石灰硫黄合剤やダイセン、銅水和剤などを散布します。【治療】病気の枝は、見つけ次第付け根から取り除きます。切り口には癒合剤を塗ります。
|
|
 |
2.根頭がん腫病
「症状」地際付近にこぶ状の隆起物ができ、次第にこぶは大きくなり、やがて腐ります。根にも同じようなこぶができます。発病した株の生育は悪化し、枯れ死する場合もあります。
「対策」【予防】発病した株を抜いて処分をした場合、再び発生しないように株が植えてあった付近の土を入れかえるか、土壌消毒をしましょう。【治療】こぶを切り取り、ストレプトマイシン剤を切り口に塗りましょう。
害虫
1.アメリカシロヒトリ:発生時期:6月、8月下旬〜9月中旬
「症状」枝咲きに糸を張り巣を作り、その中にケムシが群がり住んでいます。ケムシは時々巣から出て、葉を食害します。成虫は白い蛾で、初夏及び真夏に発生し、葉に産卵します。
「対策」【予防】落ち葉の下に越冬しているさなぎを見つけたら、捕殺します。【駆除】幼虫が小さいうちに1週間おきに2〜3回、オルトラン、スミチオンなどを散布します。 |
|
 |
2.オビカレハ:多発時期:4月〜6月
「症状」太い枝の分岐した部分などに、糸をはいて巣を作り、灰青色に背にオレンジの帯のある幼虫が発生し、葉を食害します。
「対策」【予防】冬期、枝にリング状に産みつけたれた卵の塊を見つけたら、取り除きます。【駆除】幼虫の小さなうちに、スミチオンを散布します。
※農薬はラベル等に記載されている使用基準に従い、適用のある作物に使用して下さい。