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銅ファイバーの殺菌効果に関する研究 |
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○新潟薬大、星光産業、千葉市環境保健研究所、コデラカプロン(コデラエンジニアリング) |
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| 【 緒言 】 |
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金属銅及び銅イオンが微生物、ウイルス等に対し殺菌力を有することは、古くから知られている。また、水性藻類に対し増殖抑制作用があることが知られている。本研究においては、繊維状にした銅(銅ファイバー)のサルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌 O-157、レジオネラ菌に対する殺菌効果を試験し、良好な結果が得られたので報告することとする。 |
| 【 実験方法 】 |
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| 殺菌効果の評価: |
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3つの形態の銅(銅板、銅線、銅ファイバー)のそれぞれ同重量を滅菌ビーカーに入れ試供菌液を注入し20℃所定時間静置後、試供菌液を計測培地に混釈し培養後発生した集落数を計測した。 |
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| 銅濃度の測定: |
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超純水に3つの形状の銅(銅板、銅線、銅ファイバー)のそれぞれ同重量入れ銅濃度の経時変化をイオンクロマトグラフィーの利用により測定した。 |
| 【 結果 】 |
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表1 サルモネラ菌に対する銅の殺菌効果比較
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静置時間(発生集落数(/ml)) |
| 0分 |
60分 |
8時間 |
24時間 |
| 銅繊維 |
6.5×105 |
3.0×104 |
0 |
0 |
| 銅線 |
9.9×105 |
8.3×105 |
4.8×105 |
7.3×104 |
| 銅板 |
8.5×105 |
9.5×105 |
7.0×105 |
4.2×105 |
| 対照 |
8.1×105 |
8.2×105 |
6.7×105 |
5.0×105 |
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表2 黄色ブドウ球菌に対する銅の殺菌効果比較
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静置時間(発生集落数(/ml)) |
| 0分 |
60分 |
8時間 |
24時間 |
| 銅繊維 |
6.9×105 |
2.3×105 |
0 |
0 |
| 銅線 |
5.4×105 |
9.6×105 |
7.2×105 |
1.1×103 |
| 銅板 |
7.7×105 |
1.0×106 |
8.7×105 |
4.3×105 |
| 対照 |
8.9×105 |
1.0×106 |
7.8×105 |
4.5×105 |
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表3 病原性大腸菌O-157に対する銅の殺菌効果比較
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静置時間(発生集落数(/ml)) |
| 0分 |
60分 |
8時間 |
24時間 |
| 銅繊維 |
1.5×106 |
1.7×105 |
0 |
0 |
| 銅線 |
1.8×105 |
2.2×105 |
1.3×105 |
7.9×104 |
| 銅板 |
2.1×105 |
1.9×105 |
1.2×105 |
4.6×104 |
| 対照 |
1.8×105 |
2.0×105 |
1.3×105 |
1.2×105 |
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表4 レジオネラに対する銅の殺菌効果比較
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静置時間(発生集落数(/ml)) |
| 0分 |
60分 |
8時間 |
24時間 |
| 銅繊維 |
7.4×104 |
1.1×104 |
0 |
0 |
| 銅線 |
1.9×104 |
1.4×105 |
1.9×105 |
4.8×104 |
| 銅板 |
3.6×104 |
1.3×105 |
1.4×105 |
1.7×104 |
| 対照 |
4.4×105 |
1.2×105 |
6.7×104 |
4.9×104 |
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財団法人 新潟県環境衛生研究所 環研Y第201号 |
| 【 考察 】 |
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銅ファイバーでは銅濃度が8時間後には282μg/lであったのに対し銅板では15μg/l銅線では67μg/lであり銅の殺菌効果は銅濃度に相関 していると考えられる。同重量でも銅板、銅線では殺菌効果をほとんど示さなかったが銅ファイバーでは十分な殺菌効果を示し、繊維化するにより銅の溶出量を 増加させると同時に殺菌効果を増加させることができた。また、水道法の水質基準が1.0mg/l以下であることを考慮に入れると溶出する銅が人体に悪影響 を与える心配はないと考えられる。 |
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銅ファイバーの残留塩素除去効果に関する研究 |
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○新潟薬大、星光産業、千葉市環境保健研究所、コデラカプロン(コデラエンジニアリング) |
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| 【 緒言 】 |
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浄水における塩素殺菌はその確実性、経済性から現在でもよく利用されている方法である。水道水中の残留塩素濃度は1mg/l以下という水道法の規定 はあるが、地域によってはカルキ臭強く飲み水として不適当な場合もある。このため浄水器等を設置し残留塩素を除去し飲み水として利用する人も増加してい る。浄水器には活性炭等の炭類の非常に大きな吸着能力を利用したものが多く見られる。本研究においては殺菌力を有することが古くから知られている銅を繊維 状にした銅ファイバーの利用により残留塩素を除去することができたので報告することとする。 |
| 【 実験方法 】 |
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| 残留塩素濃度変化: |
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3つの形状の銅(銅板、銅線、銅ファイバー)それぞれに次亜塩素酸ナトリウム溶液を添加し残留塩素濃度の経時変化を残留塩素計の利用により測定した。同様にブランク試験と対照として脱脂綿に次亜塩素酸ナトリウム溶液を添加した場合についても測定した。 |
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| 銅イオン濃度変化: |
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超純水に3つの形状の銅(銅板、銅線、銅ファイバー)をそれぞれ同重量入れ銅イオン濃度の経時変化をイオンクロマトグラフィーの利用により測定した。 |
| 【 結果 】 |
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| 【 考察 】 |
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形状の違いにより残留塩素の除去効果に差が出た。銅板、銅線ではわずかに減少しただけであったが、銅繊維は20分でほとんどの残留塩素を除去した。 残留塩素の経時変化と銅の経時変化を照らし合わせると相関関係があることが推測される。しかし銅繊維の大きな表面積が残留塩素の除去に影響を与えているこ とも考えられるため、銅繊維の代わりに脱脂綿を用いた実験を行った。脱脂綿でも残留塩素はある程度除去できるため吸着による効果も影響していると推測され る。銅ファイバーは殺菌力も大きいので殺菌効果と残留塩素除去効果を併せ持った材料として浄水器等での利用が期待される。 |
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