パセリの育て方 パセリの育て方 パセリの育て方

メモ

パセリ・・・セリ科
原産地:ヨーロッパ中部~南部・アフリカ北部

パセリはわが国へは江戸時代に渡来しました。和名では「オランダぜり」と呼ばれます。濃い緑色の縮れた葉が特徴で、2年目の夏に緑がかった黄色の花が咲き、種子ができると枯れてしまいます。

1.栽培のポイント

年間作業カレンダー

品種

「パセリ」は、ポピュラ-な料理用ハ-ブで、肉や野菜料理の飾りに使われます。
利尿や生理痛、殺菌にも効果があるといわれます。
「イタリアンパセリ」は「パセリ」の変種で、平らな葉と穏やかな香りが特徴です。

栽培時期

生育適温が15~20℃と冷涼な気候を好むため、盛夏には生育が衰えますが、ふつうの手入れで十分に夏越えします。
また、氷点下になっても越冬するので、家庭用としては周年栽培できます。
中性に近い、弱酸性を好みます。
強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。

2.育て方

種まき・育苗

タネは発芽しにくいので、まく前によく水洗いして、発芽抑制物質を洗い流しておきます。
育苗箱に、1cmくらいの間隔でばらまきします。
光好性のため、覆土はごく薄く、タネがかくれる程度にします。
本葉が2枚のころに、3号ポットに移植して、本葉が5~6枚になるまで育苗します。

土作りと畝作り(パセリ)

酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに石灰を施し、よく耕します。
畝の真ん中に深さ20~30cmの溝を掘り、堆肥と油かす、化成肥料を入れて埋め戻します。
幅40cm、高さ10cmほどの畝を立てます。

苗の植えつけ方法

本葉が5~6枚くらいに育ったころ、株間20~30cmくらいに植えつけます。
移植を嫌うので、根を傷めないように気をつけ、また株元を埋めすぎなしようにします。
植えつけの後にたっぷりと水を与えます。
5号深鉢に1株、65cmの深型プランターなら5株が植えられます。
根が真っ直ぐに伸びる性質があるので、なるべく深いものを使用してください。

追肥・敷きわら

生育のようすを見ながら、2~3週間に1回くらい、畝の肩に追肥して土寄せします。
プランターなどでは、半月に1回、化成肥料を施し、用土によく混ぜ込みます。
夏の乾燥する時期には、株元に敷きわらをします。

収穫方法

本葉が13~15枚になったころからが収穫期です。
外側の下葉から摘み取ります。
たくさん収穫できたときは、水洗いをしてから冷凍保存しておくと便利です。
使う直前に取り出して、手で軽くもむとパセリのみじん切りになります。
花茎が伸びてきたら、早めに摘み取ります。
収穫しないで放任すると多年草化しますが、よい葉を収穫するには、毎年タネをまいて更新するようにします。

3.病害虫と対策

1.アブラムシ類

体長2~4mmの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。


対策

ベニカ水和剤、ダントツ水和剤、アーリーセーフなどの殺虫剤を散布します。
小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

2.キアゲハ

春と秋に、幼虫が葉を食害します。


対策

見つけたら小さいうちに駆除します。

3.ナメクジ

夜に活動して、葉を食害します。


対策

見つけたら駆除します。
ビールに誘引されますので、コップなどを土に埋め、ビールを注いで転落させる方法もあります。

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