ウサギの飼い方 ウサギの飼い方 ウサギの飼い方

ウサギを飼うときはウサギの特性を必ず把握するようにしましょう。飼育適温やエサ選びなどを適切にすることで、ストレスや病気からウサギを守り、大切に育ててあげましょう。
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1.ウサギの特徴

最近までウサギはハムスター等のげっ歯目に区別されていました。上顎の切歯が2列になっている為、ウサギ目として独立して分類されました。
上顎切歯の裏に小切歯があります。
ペットとして飼育されているウサギは、すべてヨーロッパアナウサギをもとに改良されたものです。
その名の通り、巣穴を作るために前足で土を掘る習性があり、飼いウサギも同様にこの習性をもっています。

ウサギの特徴一覧表

分類 ウサギ目ウサギ科
英名 Rabbit
学名 Oryctolagus cuniculus(オリクトラグス クニクルス)
種類 大きくは「野ウサギ」と「アナウサギ」に分かれます。
ペットのうさぎは殆どが「アナウサギ」の仲間。
歯数 28本 全歯は一生伸び続けます。1年に約12センチ程伸びます。
指の数 前足5本 後ろ足4本
体重 ミニウサギ:3kg前後、ネザーランド:2kg前後、ロップイヤー2kg前後
妊娠期間 約28日間
産仔数 4~8羽
体温 38℃~39℃ (緊張すると40℃位まで上昇したりします。)
血液型 H1/H2/H1H2/O 4種類
視力 0.05程度の近視
寿命 平均寿命5年~10年 (かなり長生きするうさぎもいます。長寿記録15年)
臭腺 臭腺は顎の下(下顎腺)、肛門(肛門腺)、肛門の脇(鼠経腺)の3つあります。
縄張りや仲間である事を示す為に、顎をこすりつけ臭いを付ける習性があり、飼育下でも良く慣れた飼い主に同様の事をします。
スタンピング 危険を感じたときや怒っている時など、後ろ足で地面を強く踏み鳴らすスタンピングという動作をします。また、キィーッという鳴き声を出します。
呼吸数 30回~60回/分
心拍数 180回~250回/分
便 採食後最初の4時間の間に固い球状の便を作ります。次の4時間に柔らかくより強い臭いのする「盲腸栄養便(ピタミソン)」が生産されます。この便には、ビタミン、タンパク質が豊富に含まれていてうさぎが肛門を舐めることで直接摂取します。
尿 混濁(こんだく)した淡黄色~オレンジ色。(食事により変化します。)尿に多量のカルシウムを含むため、尿路結石にならないようしっかり水分を摂らせるようにしましょう。

オス・メスの判断

  • 【オス】

    オスの生殖器

    オスの生殖器は左図の様に竹を水平に切った様な形をしています。

  • 【メス】

    オスの生殖器

    メスの生殖器は左図の様に竹を斜めに切った様な形をしています。

規則正しい生活を

ウサギは夜行性とされておりますが、飼育下ではほとんどが飼い主の生活に合わせた昼行性になっています。
寝かせる時間も一定にし、遊ばせる時間もバラつかないようにしましょう!

2.ウサギの飼育に用意する物

ケージ

ウサギの種類にもよりますが、少し大きめのケージを選びます。床材についてはクッション性の高い素材で選びましょう。パルプ材や木材などの自然素材のものは、クッション性や吸水性が高い。ペットシーツはメンテナンス性が良い。スノコを併用することで衛生的。ただし金属や樹脂製の硬さのあるスノコは足の裏を痛める場合があるので注意が必要です。走る、跳ぶ、かじる、掘る、潜る(5大習性)を満たすような環境が推奨されます。
設置場所としては、換気が良い場所、人の出入りが少ない場所、直射日光が当たらない環境が推奨されます。
室温23℃前後 湿度40~60%推奨

【環境の変化に注意】

ウサギはストレスに弱く、消化器系と呼吸器系の病気にかかりやすい特徴があります。
環境の変化によって下痢を起こし易いので、エサや湿度・温度等の変化に十分に注意する必要があります。

【湿気が嫌い】

ウサギは極度に湿気を嫌います。下痢の原因にもなる為、敷材は毎日交換します。「木製すのこ」は敷材の代わりに、足にも優しく人気があります。

フード・おやつ

ウサギは草食性の生き物です。繊維質を多く含む固形飼料を主食とし、さらに牧草を十分に与えてください。
ウサギは繊維質が不足すると消化をスムーズに行えなくなり、下痢・毛玉症・食欲不振などを起こしやすくなります。
牧草は繊維質を多含み、胃腸の働きを活発にすると共に毛玉症の予防にも役立つ不可欠なものとなっています。
野菜は新鮮なものを良く洗って与えましょう。水気を十分に切ってから与え、あまり水分の多いものは避けましょう。
エサは朝・夕の2回与えましょう。
一日に与える量は体重3~5%程度。(2kgの体重で、60~100gが目安です。)

【好きな物】

ニンジン、キャベツ、リンゴ、たんぽぽ、クローバー、オオバコ、かぼちゃ、大根葉、小松菜、さつまいも

【与えてはいけない物】

肉類、魚類、牛乳、チョコレート、コショウ、お茶、タマネギ、にんにく、しょうが、ニラ などの赤血球を破壊する食物

かじり木

歯の伸び過ぎを防ぐ為、かじり木を用意しましょう。いろいろなものをかじってしまうことは、習性であっていたずらではありません。

水分補給

ウサギはたくさんの水を飲みます(体重の5~10%程度)。 ケージに取り付けられる市販の給水器(ウォーターボトル)が便利です。給水器は大きめのものを用意すると共に、毎日新しい水に取り換えます。

トイレ

ウサギは一定の場所でフンやオシッコをする習性を持っています。この習性を利用してトイレのしつけをする事ができます。
トイレ砂はおしっこが集中するトイレの角に少し盛るように入れるか、トイレ全体に1cm程度敷きます。おしっこ吸収後の膨らみ具合を確認して、トイレ砂の量を調整します。
シーツを使用する場合は、シーツをトイレに敷きます。おしっこすると色が変わりますのでこまめに取り換えます。
トイレ砂・シーツを併用することで、吸収力や消臭効果のアップが期待できます。
その場合はシーツの上にトイレ砂を敷きます。

ウサギは湿気が苦手ですので、濡れたまま放置しないようにしましょう。

臭い付けの為に、トイレの容器にフンや尿を少し入れますと、しつけが楽にできます。
失敗しても、怒らないでください。ウサギは怒られた事が理解できません。根気良く続けてください。

爪切り

ウサギ専用のツメキリを使います。
切る時は爪の白い部分だけ切ってください。
爪の赤い部分には血管が通っているので注意が必要です。

ブラシ

抜け毛を取るのにブラシは必需品です。
ブラッシングする時はリラックスしてる時にしてあげて下さい。

最後に

いかがでしたか?ウサギはストレスに弱く、病気にもなりやすいので注意が必要です。専門の病院も少ないので、飼育する前に確認するようにしましょう。

情報提供:株式会社マルカン

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