子猫を迎えたら

よくあるネコちゃんの健康上の問題

あなたの大切な子猫にふりかかるかもしれない、ネコちゃんによくある健康上の問題を説明します。 知識があれば、具合が悪くなったときにちゃんと気づいてあげられます。

 

ノミ

■特徴と症状
ピンの先ほどの小さな虫が、ネコちゃんの体から跳ね上がって血を求めてあなたの血も吸うかもしれません。

  • ノミは温暖な気候の場所で活動します(春と夏)
  • 条虫などの寄生虫や伝染病を媒介する可能性があります。
  • ノミが寄生したネコちゃんは、貧血(赤血球数の低下)やアレルギー性皮フ炎(かゆみなどの皮フへのアレルギー反応)などの症状を起こします。
  • イラついたり体をかきむしったりするネコちゃんもいますが、何の不快感も示さないネコちゃんもいます。

■予防と対策
ペットショップまたは動物病院などでは、ノミとり用の首輪、パウダー、シャンプーなどを入手できるでしょう。 動物病院では、ノミ予防の処置をすすめています。

  • 週に一度はネコちゃんをあおむけにして、ノミがいないかどうか、おなかや尾の付け根をチェックしましょう。 虫そのものだけでなく、小さな暗色でコショウ粒サイズのフンがあるかどうかもよく観察します。 小さなフンに水をたらしてみて赤い色が出たら、それはノミのフン。ネコちゃんにノミがいる証拠です。
  • ノミの卵、幼虫、さなぎを家や庭から駆除します。芝の管理を頼んでいるメンテナンス会社があれば、その一環としてノミ対策も頼みましょう。

 

毛玉

■特徴と症状
毛玉は筒状になった茶色の毛の塊です。ネコちゃんはグルーミング(毛づくろい)をするとき、 自分の被毛を飲みこんでしまいます。被毛は消化されないので、腸を通過して便と一緒に排泄されるか、嘔吐によって体外に排出されます。 1週間に2回以上毛玉を吐くネコちゃんや、いやな臭いのする毛玉を吐くネコちゃんは、 なにかの病気にかかっている可能性があります。早めに獣医さんに診察してもらいましょう。


■予防と処置
定期的にブラッシングをしてあげて、行き届いたグルーミングを心がけましょう。 毛玉に問題があるネコちゃんだけでなく、すべてのネコちゃんをブラッシングします。ネコちゃんはお互いの体をなめあうからです。

 

猫の下部尿路疾患(FLUTD)

特徴と症状 ネコちゃんの下部尿路疾患は、放っておくと命取りになりかねない、痛みを伴う下部尿路の炎症です。疾患の要因は様々ですが、 おもにウイルス、バクテリア、食事、水の摂取不足、尿停留などによるものと考えられています。 症状としては、血尿がある、排尿をしづらそうにしている、頻繁な排尿がある、尿が少ししか出ない、異常な排尿がある、元気がない、 食欲がない、などがあります。

 

尿路の健康のために

下部尿路の健康を配慮したバランスのとれた食事を与えて、適正な尿のpHとマグネシウム量を維持しましょう。 症状に気づいたら、ただちに獣医さんに連絡をとりましょう。

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