幹線国道から少し離れた静かな住宅街に建つ鈴木邸。そのお庭のテーマは、『和と洋が仲良く隣り合う庭』。錦鯉がゆら〜っと優雅に泳ぐ池があるかと思えば、枕木を上手に使った洋風ガーデンを発見!とさまざまな顔を持つお庭なんです。
もともとは和風の住宅のお庭に、鈴木さんが始めたガーデニングをプラスして幅広い魅力を出していったとか。和風の庭に洋風ガーデニングなんて聞くと、一見ミスマッチのような印象を受けますが、そこが鈴木さんの腕の見せどころ。持ち前の研究心と美的センスの良さで工夫して、訪れる人には違和感を感じさせません。
工夫のひとつは「木を素材として上手に使う」こと。
例えば、庭の奥にある池の前には、大きな枕木が横たわっています。朽ちて自然に生じた割れ目に土を盛って、パンジーを直接植え込んでいます。自然をそのまま受け入れて利用する「和」の精神で「洋」の花々を植えている、といえるでしょうか。
年月を感じさせる枕木の風合いが、周囲の池や石ともマッチしています。和風と洋風、それぞれを一つの舞台で共演させる良いお手本のようですね。
ところで、訪れた4月中旬はちょうど桜の季節。お花友達からもらったという桜の切り枝を池に飾るなんて、イキな演出も心憎い! |
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