高橋さんは第5回コンテストのグランプリガーデナー。
色とりどりのコリウスの持ち味を生かしながら華やかに飾られた玄関前が印象的です。
でも、こうした美しい作品に仕上げるには、表舞台からは見えない苦労がきっとあるはず。次のシーズンの準備に忙しい高橋邸におじゃましました。
小ぎれいな家が並ぶ桑名市の住宅地、高橋さんの庭は「コリウスの庭」として有名です。カラフルな葉色が圧倒的な人気を誇るコリウスを、家の前から玄関へのアプローチ、花壇の地植えに至るまでこんもりと育てています。
「3〜4年前、“はしり”の頃から植え始めたんです。コリウスは挿し木でどんどん増えるし、バリエーションも豊富だから・・・」
と楽しそうに話す高橋さん。伸びすぎた茎を切り戻したり、コーディネートのために新しい種類をコレクションしたりと、コリウスとの付き合いもどんどん広がっていくようです。
家の正面、駐車スペースから玄関へのアプローチ部分。レッドの鉢植えコリウスが両脇に整列!どの鉢も手入れが行き届き、訪れるお客様を気持ち良くお迎えします。
こちらは第5回ガーデニングコンテスト(2002年秋)応募写真。
ボリュームたっぷり、こんもりと茂ったコリウスはカラーも豊富で、上手な使い方のお手本のよう。見事、庭自慢部門のグランプリに輝きました。
庭の花壇はご主人と2人で手作り。
レンガを並べてセメントを練り、円形のサークルを形作りました。目地幅をたっぷり確保した、味のある作品に仕上がっています。
約120坪の敷地に建つ、洒落たアメリカンタイプの高橋邸。周囲に高くそびえるゴールドクレストは、この地に引っ越してきた時にDIYで植えたそう。「緑のじゅうたん」と呼ぶにふさわしい芝生も、約1000枚をご主人と張りました。土も入れ替え、何もない状態から作り上げた自慢の庭は、今ではやさしい風が吹き抜ける美しいオアシスに大成長。
リビングから庭に張り出す手作りウッドデッキ(写真右手)。ミントグリーンの壁とコーディネートするために白くペインティングしました。
動線を考えて、チェア、ベンチ、サークル花壇を上手に配置しています。
10月はこれからの時期に向けて、パンジーやビオラの苗育成期。
コメリのホームセンターに卸し売りできそうな数に圧倒されます。その数およそ1000株!ここまで来ると「生産農家」と呼んでもおかしくない・・・?
庭で目にするものほぼ全てが手作り、と言える高橋さんのガーデニング。ないものは作る、買ってきたものもひと工夫して使う、というDIYスピリッツだから、制作者のセンスが全体に生かされ統一感を出すことに成功しています。毎年行われる地元の「桑名市・花いっぱいコンクール」でもそのセンスが認められて、なんと97年から連続7回も入賞。そのうち2回は優勝の評価ももらいました。
大事に育てた庭に立ち、「次はどの花を植えようか」と高橋さんは今日もコーディネートを考えます。
(訪問日:2003.10.23)
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