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新潟県新潟市 笹川 弘美 さん のお宅を訪問しました。 |
・コメリの店頭のパソコンでは、ご覧になれません。 |
今年は春が遅かったとはいえ、既にサクラも散り始め花の彩りも豊かに感じるようになった4月の末、おなじみのガーデンデザイナー2人は、新潟県新潟市内にある笹川さんのお宅を訪れました。 チューリップの咲き始めた洋風ガーデンの片隅にあるウッドデッキに腰掛け、落ちついた雰囲気をかもし出す笹川さん。4年前、定年を期に、以前から好きだった草花と毎日を過ごしたいと思い、今までゴルフのパターの練習に使っていた芝庭から、花を中心としたお庭に自分で作り変えてしまったそうです。色とりどりのチューリップ、艶やかなピンク色のタイツリソウ、ほかにもたくさんの花がこのお庭に咲きます。 奥様が趣味でつくる植木鉢もお見事で、夫婦のコラボレーションをお庭の中で見つけることができます。
笹川さん宅の植物たち
ガーデンデザイナーからの感想スチュアート・アクステル写真で見ていたイメージと、実際の庭を見た印象は違っていました。 訪ねてみるまでは成熟した和風の庭園(しかも笹川さんとお爺さんの手造り)をみることができるとは思ってもみませんでした。 その庭の端に、洋風の庭があるのはとても面白いと思いました。 洋風の庭はアプローチの向こう側にあるのですが、和の要素もアプローチ沿いにあって、 それがうまくブレンドされているのです。 リビングルームからは古い石の灯篭を楽しめ、新しく加わったブルーのパラソルとデッキも遠くに見えますが違和感はありませんね。 秋元ふみ子 「小さい庭だから・・・」と謙遜されていた笹川さんのお庭には、沢山の魅力がありました。 実はとても大きな日本庭園をお持ちで、驚くことにはこの日本庭園も、笹川さんがお爺様とご一緒にDIYで造られたということでした。 築山にして、池と橋もあり、なんと石灯篭や五重塔に至るまで全て手作りというスゴさ。 リビングから眺めて楽しむことのできる、静かな趣のお庭です。 その庭とアプローチを挟んで向かい側にあるのが洋風のこのお庭。 お仕事をリタイアされてからDIYで、芝の庭だったところをレンガでフォーマルな花壇に変身させたそうです。 「いつも花いっぱい」にして楽しもうと、しっかり図面も描き、レンガの数なども正確に把握された上で施工をしたという本格派。 花を育てるために、園芸の講座にも通ったという笹川さんは、敷地内にナーサリー(育苗施設)用の畑を持っていて、花壇で咲き終わった多年草などを移植し、空いたところに花の咲いているものを植えていらっしゃるということです。 つまり、文字通り「いつも花いっぱい」の庭を実行されているというわけですね。 大変な作業だと思いますが、笹川さんにとってはそれも楽しみの一つで、毎朝一番に花たちの顔を見るのを楽しみにしていらっしゃるそうです。 お庭を見せていただいたのは、ちょうど桜が終わった直後。 花苗はこれから広がってもっともっと立体的になると思いますが、それでも既に「花いっぱい!」でした。 余談ですが、かわいらしいスミレ(うす水色の花びらには紫色のスポットが入っていて珍しいの!)を見つけて感激していたら、ナーサリーにも沢山あるから、って笹川さんがスズランやミントと一緒にお土産に下さったのです。 ものすごく嬉しかったです。 うちでも増やそうっと♪ 花壇のコーナーに新設したテーブルとチェアのリラクゼーションエリアは、狭いながらも居心地の良い空間を創りだしていて、なるほど座ってみると良い感じ。 笹川さんからお庭のお話を伺いながら、思わず長居してしまいました。 ここは奥様にも大変評判がよろしいようで、お友達とハーブティーなどを楽しんでいらっしゃるそうです。 羨ましいですね。 そうそう。 奥様には陶芸のご趣味がおありだそうで、日ごろの園芸作業はもっぱら笹川さんが担当ですが、オリジナルの鉢などを奥様が作って協力してくださっているとのこと。 チームワークですね! 庭仕事はネバーエンディング。 このフォーマルガーデンは構造がしっかりしていますから中に植える植物を替えてイメージチェンジも図れますし、将来は温室も計画中の笹川さんのこの庭は進化中を続けてゆくでしょう。
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