蟹に似たおおきなハサミが特徴のザリガニは、名前に「カニ」が入っていますが、川や沼に棲む淡水性のエビの仲間です。
砂でバランスザリガニは短い触角の根元に砂を入れて、体のバランス感覚を調節しています。脱皮をすると砂がこぼれるので、ハサミで頭に砂をかけて補充します。 |
色素の不思議アメリカザリガニの体色は、たべものに含まれている赤色色素によって赤くなっています。 |
近所の川やお店でもよく見かけるザリガニのなかまたちを紹介します。
アメリカザリガニ 北アメリカからやってきて日本全国の川や沼・池に生息しているもっとも有名なザリガニです。胴体は12㎝程度。丈夫なのでとても飼育しやすいです。 |
白ザリガニ、青ザリガニ、オレンジザリガニ アメリカザリガニから生まれた種類で、白・青・オレンジ色などとてもきれいな色をしたザリガニです。固定化しているので白ザリガニのこどもは、白ザリガニになります。 |
フロリダブルー 濃い青色がきれいなフロリダ原産の改良品種。低水温に弱く最適温度は24℃前後。 |
ミステリークレイフィッシュ 1匹で増える不思議なザリガニ。オスはいなくて、すべてメスです。約10㎝前後の小型種です。 |
日本ザリガニ(絶滅危惧種) 東北や北海道の湧水に生息する日本の固有種。低水温と水流が必要なので飼育は難しいです。 |
お願い!生き物は責任をもって飼育しましょう。絶対に池や川に放してはいけません。
共食いをするので単独飼育が基本。巣穴となる“ザリガニかくれ家”や流木、石を設置しましょう。複数飼育する場合は60㎝水槽で2・3匹までです。
1日2~3回、食べ残しがでないように与えましょう。食べ残したエサは水を悪化させるので必ず取りのぞきましょう。
ザリガニはとても水を汚しやすいです。ろ過装置のついている水槽なら3週間に1回、ついていない水槽なら週に1回、カルキぬきで塩素を中和した水と交換しましょう。
ザリガニは小さくなったカラを脱ぐことをくり返して大きくなります。不思議なことにハサミや足が取れても、脱皮をすると再生できます。幼若個体は1年に何回も脱皮を行い、成体は約2回脱皮をします。
食欲がなくなり、カラの色が変化したら脱皮のきざし。尾と、こうらのつぎ目にすきまができたら、もうすぐ脱皮します。脱皮直後はカラが柔らかく共食いされやすいので、単独飼育にしましょう。カラが固くなるのに最低3・4日かかります。
脱皮殻はカルシウムを補給するために食べるから取り出さないようにしましょう。
アメリカザリガニは、水温が低くなるとエサを食べなくなり、じっとして春を待ちます。寒い場所で飼育している場合は、水を深くしてエサをほとんど与えずに春までそっとしておきましょう。暖かい場所で飼育している場合は、そのまま飼育できます。フロリダブルーなど寒さに弱い種類は観賞魚用のヒーターなどで24℃ぐらいにして飼育しましょう。
頭から尾までの長さが6㎝ぐらいに成長したら繁殖できます。オス1匹に対し、メス1~2匹で飼いましょう。オスとメスのサイズが違ったり、ハサミが両方とも無い場合は交尾しません。
ザリガニは春と秋頃に卵を産んで、おなかで育てます。 メスのしっぽの裏側やおなかが白くなったら産卵直前です。夜中から早朝に、メスは身体を折り曲げて水底に横たわり、数百粒産卵します。卵は紫色で、粘液によっておなかにつけます。 単独飼育のメスが産卵することもありますが、無精卵なのでふ化しません。無精卵は形が凹んでいたり、オレンジ色の卵が多いです。 |
産卵したらオスを取り出して、メス1匹にしましょう。メスは卵の付いたおなかをゆすり、卵に新しい水を送ったり、脚で卵の掃除をして、大切に守ります。
卵の色は紫色から徐々に黒っぽくなり、ふ化間近には透けて中の稚エビが見えるようになります。 ふ化までの期間は水温によって異なり、水温23℃前後で約2~3週間、晩秋に産卵した場合は卵を抱えたまま冬眠し、春にふ化します。 ふ化したばかりの稚エビは約2週間ほど母親のおなかとくっついています。母親から離れ、一人歩きできるまで稚エビにエサはいりません。 |
一人歩きができるようになったら、なるべく大きな容器に移し、水草を入れ稚エビがくっつく足場をたくさんつくりましょう。狭い空間だと稚エビ同士がくっついてしまい、これによって死んでしまうことがあるから注意しましょう。
エサは水草やザリガニのエサを小さく砕いて与えましょう。水が汚れやすくなるので水換えも必要です。
透明だった体の色も脱皮を繰り返し、徐々に色付き、2㎝程度になるとハサミも少し大きくなります。
この頃になると共食いをするようになるので、水槽を分けたり飼育容器を大きくしたり、隠れ家を多く入れたりしましょう。
ザリガニのいるところ日本全国の池や沼などごく身近な場所に棲んでいて、春から夏によく釣れます。 |
仕掛けタコ糸にスルメやニボシなどをしばるだけでOK!エサが浮く場合はオモリをつけましょう。 |
ご注意:必ず保護者の方など、大人と釣りに行きましょう。
情報提供:株式会社キョーリン
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