レンガの積み方

この「レンガの積み方」は、コメリドットコムHowTo取材班がプロのアドバイスを受けながら自ら施工し、オリジナルの写真と文章でまとめたものです。

レンガは敷くだけでは面白くありません。
堂々とした洋風建築に代表されるように「積む」使い方こそレンガの醍醐味を味わえます。
アンティークな風合いが似合う花壇を作ってみましょう。

※掲載された情報または内容のご利用により、直接的、間接的を問わず、お客様または第三者が被った損害に対して、弊社は責任を負いません。あらかじめご了承願います。
作業時間 作業時間:4時間
作業人数 作業人数:2人

1.用意するもの

使用材料

レンガの花だんのサイズ
ここでは上のような花だんを造ります。
レンガはコメリ・ドットコムで売っているものです。
敷きレンガ
敷きレンガ
記事で使用しているレンガは、ベルギーレンガ「赤茶」ですが、こちらは販売終了しました。
同じようにご使用いただけるレンガはベルギーレンガ ベゴニアとなります。
川砂
川砂
セメント用砂

…20kg x 3袋

路盤材
路盤材
クサビ型の砕石

…20kg x 3袋

セメント
セメント

…25kg x 1袋

使用道具

スコップ
スコップ
クワ
クワ
ガーデニングトントン
ガーデニングトントン
敷いた路盤材を
押し固める
水平機
水平機
水糸
水糸
タコ糸でもよい
樽

50リットルほどの
大きさ
レンガゴテ
レンガゴテ
バケツ
バケツ

10リットルほどの
大きさ
メジャー
メジャー
竹ブラシ
ワイヤーブラシ

または竹ブラシ
ナイロンブラシ
ナイロンブラシ
 

2.位置決め、穴掘り

レンガの積み方
玄関の横に花壇を作りたいなぁ
まずは花壇を作る位置を決めます。スコップなどでラインを引き、完成後の姿を想像しながら花壇の位置と大きさを決定しましょう。
レンガの積み方
溝を掘って準備
次に、敷く場合と同様に穴を掘ります。今回の花壇では、レンガを積んだ上に大きな力は加わらないので「敷き」ほどしっかり掘る必要はありません。この上に砂利(路盤材)を敷き、下地を作ります。

3.レンガを水に浸ける

レンガの積み方
レンガを水に浸けておきます
大きなタライを用意しましょう。ここに水を入れ、レンガを沈めます。こうすることでレンガ内部の空気穴に水が浸透し、練ったセメントの水分の吸収を遅らせ ることができます。レンガはセメントを乗せたらすぐに水分を吸収し始めるので、こうしないとセメントが固まるのに必要な水分が吸い取られてしまい、硬化し なくなってしまうのです。

それほど長く水に浸ける必要はありません。沈めて泡が出なくなったらすぐ引き上げても大丈夫です(レンガ自体が乾燥している夏は泡がハッキリ見えやすい)。

4.路盤材とセメントを敷く

レンガの積み方
まずは路盤材を敷いて・・・

路盤材を敷く


掘った穴に路盤材を敷き詰めていきます。穴の幅はレンガの幅と同じだけ、深さは下図のようにして下さい。まずクワやスコップで穴を掘り、次にガーデニングトントン等で路面を平らに押し固めていきます。
掘る深さ=(a-2)+5cm
レンガの積み方
3cmほど敷いて完成!
スコップで路盤材をすくい入れ(ここでは砂利ですが)、厚さ2〜3cmで平らになるように敷いていきます。次にガーデニングトントンなどで押し固めます。
レンガの積み方
砂2〜3:セメント1で混ぜます

バサモルを作る


続いて、「バサモル」を作ります。「積み」ではセメントの割合をやや多めにして

バサモル・・・砂:セメント=2〜3:1

の割合にします。タフブネにセメントと砂を入れ、乾いた状態のままスコップで良く混ぜ合わせます。

5.1段目のレンガを敷く

レンガの積み方
練ったセメントをすくう

練りセメントを塗る


バケツにバサモルと水を入れ、練りセメントを作りましょう。固さは「耳たぶくらい」で。

セメントを塗っていくには「レンガゴテ」を使います。葉っぱ形の形状をしたコテは、底と側面の角に残ったセメントをキレイにすくい取ることができるのです。1本で「混ぜ合わせ」と「すくい」、「塗り」ができる優れた道具と言えるでしょう。
レンガの積み方
少しずつコテにとります
フチに沿わせて少しずつすくう
レンガの積み方
数個分ずつセメントを塗って
1段目のレンガを置く場所に、すくったセメントを乗せていきます。セメントの厚さは1〜2cm程度にしましょう。1段目に敷くレンガの枚数が多い時は、一気にセメントを乗せずにレンガ数個分ずつ乗せていきましょう。セメントの乾燥を防ぐことが出来ます。
レンガの積み方
1段目を敷いていきます

1段目を敷く


乗せたセメントの上にレンガを敷いていきます。レンガは水に浸けておいたものを使いましょう。路盤材、セメントを重ねた上に敷くと、下の図のように、1段目の頭が少し見えるくらいの高さになると思います。頭は2cmほど出すと良いでしょう。レンガ同士は完全にくっつけず、少しすき間を空けて並べます。すき間はタテの目地になります。


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