新しい子猫を家に迎えるには

新しい子猫を家に迎えるには

必需品

子猫が新しい生活を始めるために必要な物を紹介しましょう。

  • ベッドなどの眠る場所
  • 水と食事用の器
  • おもちゃ
  • トイレと砂
  • キャリアー
  • ブラシやくし
  • 爪とぎ
  • 子猫用フード

ベッド

ヒトの家具を占拠しないような範囲で、子猫に快適な寝床を用意してあげましょう。 ペットショップで購入するほか、自分で作るのもいいでしょう。

■ステップ1
縁が傷んでいない段ボール箱を用意します。(子猫には小さな箱、大きなネコちゃんには寝た姿勢で体が伸ばせる大きさの箱)。

■ステップ2
箱の1面に子猫の出入り口をくりぬきます。

■ステップ3
箱の中に毛布を敷き、洗える布でくるんだ小さな枕かクッションを置きます。

■ステップ4
暖かくて静かな場所に箱を置きます。

食事用の器

ネコちゃん1頭に1つずつ、専用の食事用と水用の器が必要です。 器はネコちゃん用に作られたものを。浅くて底の幅が広い、金属製か陶器のボウルがいいでしょう。

安全なおもちゃ

ネコちゃんのおもちゃは子どものおもちゃと同様、楽しい遊びに欠かせないもの。注意して選びましょう。

  • 鋭い縁やとがった部分があるおもちゃはいけません。子猫が飲み込むと危険です。
  • 不規則な弾み方をする柔らかいおもちゃを選びましょう。(弾めば弾むほどネコちゃんが喜びます)
  • ひもがついたおもちゃには注意しましょう。ネコちゃんが飲み込むと危険です。こうしたおもちゃで遊ばせるときは、近くで注意して見ていてあげましょう。

ホームシック

子猫を家に連れてきたばかりのころは、前の家族を探してさびしがるかもしれません。 夜、目を覚まして鳴くこともあるでしょう。そんなときには抱き上げて静かに話しかけ、やさしくあやしてあげましょう。 それでも落ち着かないようなら、以下のことを試してみてください。

  • チクタク音がする時計を子猫の寝床の脇に置き、お母さんの心臓の音を演出してあげます。
  • タオルでくるんだ湯たんぽ(37〜38度)を体のそばに置いてあげます。同時に産まれた子猫達のぬくもりの代わりになります。

転居の不安を和らげるには

以下のヒントをもとに、ネコちゃんを徐々に新居に慣らしていきましょう。 最初の1日、2日は猫トイレ、食事、水を用意した1部屋に子猫をとどめておきます。
家のほかの部分を見せる前にまずその部屋に慣れさせるのです。 子猫がその部屋に慣れて落ち着いてきたら、家の他の場所へも歩きまわらせ、探検させます。

お子様がいる家庭

あなたのお子さんに、子猫の正しい抱き方と子猫との遊び方を教えましょう。また、からかわれたり耳やしっぽを引っ張られることをネコちゃんが嫌うことも教えましょう。新しい子猫と子どもが遊ぶときには目を離さないでください。特に子どもが友達を連れてきたときは要注意です。

他のペット

新しい子猫を家に連れてくるときには、子猫にも前から家にいる他のペットにも病気がなく、獣医さんの検診を最近受けていることを確認してください。前からいるペットが自分のテリトリーを分かち合うのを嫌がり、新しい子猫を受け入れるのに1カ月またはそれ以上かかることもあります。スムーズに子猫を紹介するために以下のことを参考にしてください。

■ステップ1
最初の1日か2日は子猫をほかのペットから離して1つの部屋に入れておきます。キャリアーを開けて部屋の中に置きます。慣れたキャリアーがあると安心するからです。前から家にいたペットは、臭いで新しい子猫の存在に気がつき、ドアの外をうろついて攻撃的な態度をとるかもしれません。
この時期は、あえて以前からいたペットをかまってやり、大切にされているという安心感を与えてあげます。子猫に家の中を探検させるときには、以前からいたペットはお気に入りの場所に閉じ込めておきましょう。子猫が慣れてきたら、以前からいたペットに対面させます。

■ステップ2
新しいネコちゃんと以前からいたペットとを対面させます。よく知り合うまではヒトが同席し、お互いのテリトリーやお互いの臭いをかがせます。その場を離れたくなったときのために逃げ道も確保してあげること。シャーッと威嚇したりうなったりするネコちゃんもいるからです。

ペット同士を仲よくさせるには

  • 以前からいたネコちゃんが新しいペットに敵意を示したとき、そのネコちゃんを叱ってはいけません。状況がますます悪くなります。叱る代わりに1日か2日、両者を離して紹介する手順を最初からやり直します。
  • ペットそれぞれのテリトリーを尊重しましょう。先住のペットがリビングルームのソファがお気に入りの場所なら、そこは先住のペットのテリトリーに定めます。新しい子猫には別の場所をテリトリーにするよう促しましょう。
  • それぞれ別々に均等に愛情を注ぎ、やきもちを焼かせないようにします。
  • もしもワンちゃんを飼っている場合には、最初はリードにつないだまま目を離さないようにします。とくに最初のうちは、ワンちゃんに子猫を追いかけたりさせないように。子猫がワンちゃんのことを怖がったり嫌がったりしたら、無理に同じ部屋に置かないようにしましょう。
  • 猫それぞれに食事用の器と水用の器を用意します。
  • ネコちゃんそれぞれに別々のトイレを準備します。こうしておけば、トイレでない場所に排せつするような粗相をしなくなります。

ネコちゃんが家を探検するとき

ネコちゃんの知りたがり屋の性分が災いして、時折危険を招きます。以下の点に注意しましょう。

  • 薬や家庭用洗剤はしまっておきます。
  • ネズミ捕りはネコちゃんの手の届かない場所にしかけます。
  • バスタブに湯をはっている間はバスルームのドアを閉めておきます。
  • トイレのふたは閉め、暖炉はきちんと仕切っておきます。
  • ボール、布の切れ端、哺乳瓶の先など飲み込みやすい物は子猫の手の届かないところに置きます。
  • オーナー様の目が行き届いている場所以外では、ひも状のものを子猫から離しておきます。ひも、毛糸、つり糸、針につけた糸などは飲み込むと命取りになりかねません。
  • 網戸のない窓はしっかり閉めておきましょう。開け放しにしておいた窓からネコちゃんが飛び出すことがあります。また、ネコちゃんは昼寝の際に網戸によりかかることがよくあります。すべての窓の網戸の強度を確認してください。高い所から落ちたネコちゃんは、いつも足を着いて着地できるわけではありません。大ケガをすることもあるのです。
  • ガレージや電気器具の扉は閉めておきましょう。昼寝をするために暖かい場所を探し求めるネコちゃんは、暖かい乾燥機や車のエンジンに誘い込まれてしまいます。
  • ペットフードの入ったブリキ缶やアルミ缶を開封したら、ふたのある収納ボックスにすぐしまいましょう。缶の縁は非常に鋭いので、猫がなめたときに舌を切る可能性があります。
  • できれば車の不凍液を毒性のないものに変えてください。不凍液はペットにとって甘い味がするので、ネコちゃんがなめて中毒症状を起こすことがよくあります。スプーン1杯の不凍液をなめただけで腎不全をおこします。ガレージにあるそのほかの化学物質も手の届かない場所にしまっておきましょう。

危険な植物

多くのネコちゃんが観賞用植物をかじりますが、植物によっては食べると毒になるものもあります。下記の植物は置かないようにしましょう。このほかにもガーデニングの本や植物に関連する本を読んで、毒性の植物をよく知っておきましょう。

  • セイヨウキヅタ
  • フィロデンドロン
  • シロガスリソウ
  • テッポウユリ
  • カラジウム
  • ニセフユサンゴ
  • セイヨウキョウチクトウ
  • アザレア
  • シャクナゲ、ツツジ
  • 月桂樹やセイヨウバクチノキ
  • ヤドリギ


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