子犬を迎えたら

新しい子犬を家に迎えるには

必要な飼育用品

ワンちゃんがやってくる前に、必ず準備しておきたいものを紹介します。

  • あなたのワンちゃんが新生活を楽しいスタートにするためのプレミアム・ペットフード
  • ステンレス製の食器二つ、飲料水用とフード用
  • 首輪とレザーかナイロン製の長さ1.8m幅1.3cm〜2.0cm程度のリード
    (ワンちゃんが何かにひっかかった場合にはプラスチックのクリップが外れるようになっている「解除式」首輪も検討の価値があります)
  • 家庭用と旅行用兼用の犬舎。
    (家庭ではワンちゃんの部屋となり、旅行や獣医さんの診療所への往復の運搬用にも利用できます。 自分の匂いのしみ込んだ犬舎は、緊張したときにも居心地のよい安心感を与えます。)
  • 急な不始末のときに使う洗浄剤
  • 被毛に合うブラシとくし
    (獣医さんかブリーダー様にあなたのワンちゃんに合う適切なものを尋ねると良いでしょう。)
  • ドッグシャンプー、歯ブラシ(歯磨き)
  • 歯の育成を助けるための上質で安全な噛んで遊べるおもちゃ
  • ノミ、ダニその他寄生虫防止薬
  • 爪切り
  • ご褒美のおやつ

 

家の内外を安全にする

あなたの家を新しい子犬のためにもっと安全にし、家の周りの隠れた危険の原因を取り除きましょう。つぎの各項に注意してください。

  • 壊される恐れのあるものはワンちゃんの届かないところへ
  • 電気のコードは見えないところへ置くかカバーをかける。
    コンセントはプラグをプラスチック製のものに変えるなど安全をはかりましょう。
  • 家庭用化学製品は安全なところへしまいましょう。
  • 次の室内植物や庭の植木はワンちゃんの手の届かないようにすしましょう。いろいろある中で特に次のものには注意です。ポインセチア、ツツジ、ロードデンドロン、ダムケーン(唖甘蔗)、日本いちい、西洋夾竹桃、セイヨウキズタ
  • ガレージではエンジンの潤滑油や、その他毒性のある化学製品(特に不凍液)は安全なところに格納してあるか確認しましょう。
  • プールなど水が溜まるところがあれば、覆いや周囲の柵は万全か点検しましょう。
  • 屋外犬舎を作る場合、運動場内を十分日光が照り、雨露のしのげる場所にすること。
    広さは子犬が成犬になっても十分快適に生活できる程度のスペースを確保すること

 

柵を設置する

庭の一角で安全に子犬を飼うには、信頼できる柵が必要です。選択にはワンちゃんの性格、 庭の状況、予算などを考慮しましょう。

 

名前をつける

新しい子犬の名前を考えるときは、以下の点に注意しましょう

  • 名前は短い方がよいでしょう。
  • 家族の誰もがいつも同じ名前で呼ぶこと。 あだ名で呼んだり、いろいろ違った名前では呼んではいけません。

自分の名前に注意を向けたり、名前を呼ばれて自分のことと理解できたりしたらごほうびをあげ、大げさにほめて遊んでやりましょう。

 

家に来た最初の日

新しい子犬を家に連れてくるのに一番よいのは、家が静かなときです。ちょっと立ち寄る友人の訪問も、泊まりのお客様もお断りしましょう。最初に毎日の行事の習慣づけから始めますが、つぎの順番でやってください。

■ステップ.1
子犬を家の中に案内する前に、庭の一角にある子犬のトイレと決めた場所に連れていき、数分間そこにとどまらせます。子犬がそこにトイレをしたら褒めてやります。しなければ家の中に入りますが、子犬のトイレタイムには必ずここへ連れていくようにします。



■ステップ.2
子犬用の室内犬舎を置いた部屋に連れていきます。この限られた部屋だけが、その後の数日間、子犬が完全に安心できるところになります。室内犬舎の中にベッドや噛み道具などを入れ、事故などに備えてドアは開けたままにしておきましょう。子犬に室内犬舎と部屋をよく見せてください。ベッドを噛んだりオシッコをしたりした場合はベッドはバリケン(室内犬舎)から取り外してください。

■ステップ.3
子犬が新しい環境になじむまでの間、よく子犬を観察し、あなたと子犬とが相互に反応しあって行動すること。こうして群れの感覚を教え、あなたが群れのリーダーであることをよく理解させます

 

子犬への特別な配慮

生後6週間〜12週程度の子犬は、成犬と同じように扱ってはいけません。ヒトの赤ちゃんの場合と同じように、辛抱強く、いつも監視しながらやさしく扱ってください。この年頃のワンちゃんは、その接し方によって、ワンちゃんとしての社会性育成にとても大切な影響を及ぼします。次のヒントを参考にしてください。

  • ワンちゃんと長い時間一緒にいられるからといって、休暇の時に連れてきてはいけません。特別な生活ではなく、あなたのふだんの生活習慣に慣れさせることが大切なのです。
  • ワンちゃんをいつも監督し、定期的に声をかけたり遊んだりして面倒をみてやってください。
  • トイレに行きそうな状況(クンクン鳴いたりぐるぐる回ったり)を見逃さないで、すぐに外のトイレの場所へ連れて行きましょう。
  • 小さな子犬はオシッコを頻繁にするものです。物を食べたり飲んだりした後、目覚めてからすぐ、遊びのあとにトイレに行きたくなります。夜は3時間に1回位は排尿します。
  • ワンちゃんがトイレを失敗しても罰を与えてはいけません。決して排便した中に鼻先を押し付けたり叱ったりしないことです。ワンちゃんにはよく理解できず、あなたの姿が見えないとき排泄するようになってしまいます。
  • ワンちゃんが戸外のトイレに行けたときには、よくほめてあげてください。
  • 子犬には子犬用フードを給与してください。ヒトの赤ちゃんと同様、子犬にも栄養価の高い消化の良い食べ物が必要なのです。

 

家にいる他のペットとの出会い

新しい子犬が家に来てから数日間は、他のペットと離しておきましょう。子犬が新しい住まいに慣れた頃を見計らって、 行います。子犬を室内犬舎かサークルなど安全な場所に入れておきます。そしてこれまで飼っていた他のペットに部屋に 入ってもらいます。室内犬舎かサークルのしきり越しに、ペット同士の互いの匂いを嗅がせたり触らせたりします。 数日間は何度か同じようなことをさせ、その後、新しい子犬を室内犬舎やサークルから出して、 他のペットをその部屋に入れます。様子をじっと観察し、もしトラブルが起きそうなら、再びしきり越しの接触に戻します。

わんにゃん栄養学