壁もガーデンにしてしまう英国


日本と違い、石やレンガの家が多い英国では、家の外壁にクライミングプランツ (ツル性植物)を這わせているのを良く見かけます。
庭部分は狭くても、バラやツルアジサイ、アイビーなどを使って家の壁を演出すると、庭がごく立体的に見えてきます。
また、庭の中には、庭を立体的に見せる様々なものを見つけることができます。
いくつか見てゆきましょう。


樹木やトピアリーを使って、立体的に

構造物だけではなく、植物も庭を立体的に見せる要素となり得ます。特徴的な樹木や、
刈り込んだ樹木などが庭にあることで、庭は立体的に見えるようになるのですね。


オベリスク

クライミングローズや、クレマチスなどクライミングプランツ(ツル性の植物)を壁に誘引するだけでなく、装飾的にも優れたこのような構造物に這わせることで、庭を立体的に、またより魅力的に見せることが可能になります。木製のものや、鉄製のものがあります。


バーゴラ

同じくクライミングプランツなどを這わせるのに使われるもので、木製のものを よく見かけます。
これも庭にあるとインパクトのある存在となります。


アーチ

庭の入り口や、アプローチ、園路などに、このようなアーチがあると、 立体的になるだけでなく、そこをくぐり抜ける時には、何か別の場所への入り口のような 不思議な感覚になります。
またそこに香りの良いバラなどが誘引されていた場合は、 香しいバラの香りや色などを間近に感じることができてとても幸せな気持にもなりますね。


石のオベリスクや彫像

これらは庭を立体的に見せるだけでなく、アクセサリーとして庭をぐっと魅力的に見せることのできる要素となります。
またこれらは、ガーデンオーナーのテイストやパーソナリティが覗える部分でもあります。
家や庭のコンセプトに合わせて上手に利用されるといいでしょう。  


背の高い花鉢

彫像などと比べるとより機能性のある、また手に入りやすいもので、平面的な庭に 置くだけでも、立体的に見せる効果が期待できます。
テラコッタ(素焼き)のものや、 釉薬を使った鮮やかな色のものも出ています。
このような背の高い鉢は、植物を 入れてもよいし、またオブジェとしてそのまま置いてもかまいません。 


フェンスやトレリス、ラティス

こちらはホームセンターなどでも手に入るようになっていますね。
庭の背景や、 境界部分、仕切りなどとしても使え、高さも演出できます。
木製のものや金属製の ものなど色々ありますが、木製のものは塗装することで耐久性が増したり、お洒落に 演出することもできます。
そのままでも、また植物を這わせたりすることもできますね。


レンガを使って高さを出す

レンガは優れた素材です。
積み木のように組み合わせたり積んだり、並べたりする ことで園路やフロアにも、壁にも、また立ち上げ花壇などを作ることも出来るのですから。
高さによって立体的な庭になるだけでなく、レンガは土からできていますから、 どんな植物とも相性が良いし、生産地によって様々な色やテクスチャーのものが選べます。 


花台

>>レンガを使ったガーデンプロジェクト 

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