レンガの積み方

作業時間:4時間

作業人数:2人


この「レンガの積み方」は、コメリドットコムHowTo取材班がプロのアドバイスを受けながら自ら施工し、オリジナルの写真と文章でまとめたものです。

レンガは敷くだけでは面白くありません。
堂々とした洋風建築に代表されるように「積む」使い方こそレンガの醍醐味を味わえます。 アンティークな風合いが似合う花壇を作ってみましょう。

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6.タテの目地を埋める

目地を埋めるのを忘れずに

セメントを少しすくって、レンガゴテで目地に流し込んでいきます。セメントが垂れたりして周りが汚れても、あまり気にしないで下さい。あとで拭き取ります。


7.レンガを積み重ねる

水糸を張って水平を保つ

レール状にセメントを
乗せます

レンガ積みの大事なポイントの一つに「水平を保つ」ことがあります。せっかく積んでいても斜めになっていては美しく仕上がりません。
そこで、1段目を敷き終わったら横に水糸を張り、常に水平になっているかどうか確認しながら作業を進めるようにしましょう。できれば、小型の水平器などで一段ずつチェックして積み上げると、きれいな仕上がりになります。


レンガにセメントを乗せる

トントンと叩いて軽く固定

2段目を積むには、1段目のレンガの上にセメントを乗せます。セメントを写真のようにすくって、そのままレンガの上にポテッと置くように乗せます。

置く位置は真ん中を空けて2本のレールを引くように。レンガを重ねた時に、脇からセメントがはみ出るくらいが適量です。真ん中に1本線を引くよりも、2本のレール上にした方が水平をとりやすくなり、安定感が増します。


積みは結構大変な
作業なんです!

ここでもセメントを一気に乗せようとせず、レンガ2個分を目安にセメントを塗ります。特に春〜夏はセメント中の水分が乾燥しやすいので要注意!
2段目は1段目のレンガの上に完全に重ねるのではなく、レンガ半個分だけずらして重ねましょう。こうすることで互い違いに重なる積み方ができます。


叩いて安定させる

セメントが垂れても
気にしないで

置いたセメントの上にレンガを積み重ねます。静かにレンガを置いた後は、ハンマーの柄の部分で叩いて押さえます。横の目地のすき間からセメントがはみ出してきますが、気にしない気にしない。
反ったレンガもセメントの目地がクッション代わりになることで、水平に積むことが出来ます。水糸を見ながら、水平を保つように心がけて積んでいきましょう。万が一、水平になっていない場合は、目地を厚くする(乗せるセメントの量を増やす)ことで調整できます。


8.レンガ割り&末端部分

路盤材を敷く

カツッと半分に割ります

レンガを積み重ねていくと末端部分はレンガ半個分だけスペースが空きます。ここにはレンガを半分に割ったものを積みましょう。

レンガの割り方

今回はレンガを5段に積んで、最上段はすべて半分サイズのレンガを積んでみました。レンガと目地の風合いを生かして、中世ヨーロッパの城壁のような雰囲気を出しています。どうでしょうか・・・?


水平になっているか
常にチェック
一番上は城壁風に
しましょう

9.はみ出たセメントを落す(30分程度経過後の半乾き状態、固まりすぎに注意)

これだけはみ出た
セメントでも

セメントが完全に固まらないうちに、竹ブラシかワイヤーブラシで目地からはみ出しているセメントをそぎ落します。反対にセメントが足りず穴が空いてしまっている目地は垂れているセメントをすくって埋めていきます。


ブラシでそぎ落します

次に、硬いナイロンブラシに水をつけて表面についているセメントを洗い落とします。セメントが左右に広がりレンガが白っぽくなりますが、乾けばよい風合いに変化します。


どうしても気になる場合は、ジョウロを使って水を流しながら落とせばOK。
表面はナイロンブラシで
磨いて整え

セメントが完全に固まるまで、2〜3日かかります。その間はレンガが動かないように十分注意しましょう。


また、強烈な直射日光が当たるところで施工した場合は、夜になるまでブルーシートなどをかけて急激な乾燥を防いで下さい。
水で洗い流せば完璧
どうです、この出来栄え
この喜びは本人しか
わからない!

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協力:株式会社ホクヨウ


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