物置を組み立てる


7.物置の屋根の取り付け

さぁ、いよいよ屋根の取り付けにかかります。コメリ特選物置では屋根は波状の形をした鋼板。これを数枚、横に重ねあわせながら屋根としていきます。

・脚立を使おう!

中に入って屋根を入れていく

屋根パネルは全部で4枚。軍手をはめて、ケガしないように運びます。
物置の背面に回り込み、脚立に乗って作業すると安全で効率的です。


・両端から屋根パネルを入れる

屋根は波板です

まずは左右の両端に屋根パネルをセットします。
パネルの両端はそれぞれ「1山半」分を横ランマの中に入れて下さい。前方の先端は先ほど取り付けたばかりの前ランマの中へ入れ込みます。「横」と「前」をそれぞれランマの中に組み入れる・・・ちょっとコツがいるんですが、ここまで組み上げてきた皆さんには何の心配も無いかもしれませんね!

内側から見るとこんな感じ

・屋根ブチをはめ込む

少しずつ重ねます

屋根の取り付けが終わりました。脚立にのぼって物置を上から見下ろしても、もう中は見えません。見えるのは白い屋根パネルの表面だけ・・・。前と左右両側は「ランマ」で囲まれて屋根を固定しています。ならば背面(後ろ)も固定しましょう。


屋根ブチを固定します

そこで使うのが「屋根ブチ」。コの字形で、一連のランマと同じ色に塗られたパーツをはめ込みます。「コの字」の上を屋根パネルに引っかけ、下は左右の横ランマの中に入れます。両端を外側からボルトで固定して出来上がり!


8.物置の柱の取り付け(積雪地型のみ)

脚立を降りて、今度は物置の中へ入りましょう。柱を内部から立てます。柱は積雪地型のみに付属します。一般地型には付きません。

・柱は「前」「後」の違いに注意

前と後で長さが違いますよ

柱は、その取りつける位置により、「前」「後」の2種類 x 2本あります。前ならば、左側と右側の両方に取り付けましょう。「前」用と「後」用は長さも異なります。ちなみに長い方が「前」用。


これが中柱金具(左用)

まずは左右の両端に屋根パネルをセットします。

柱は(4)で取り付けた「ドウブチ」、「横ランマ取り付けアングル」に「中柱金具」を使って取り付けます。
この金具はL字形をした小さな金具。「左」「右」とシールが貼ってあるからそれぞれ間違えないように!ナットを使って取り付け、柱を取り付けるのを今か今かと待つ金具達・・・!


このようにアングルに取り付ける

・柱を立てる

柱を挿し込んだ状態

ここで確認!土台作りのところで「土台の穴の下にブロックがくるように・・・」と言いましたがちゃんとそうなっていますか?もう一回確認して下さい。


前後の柱が屋根を支えています

さて、柱を持って物置の中に入り土台の穴に挿し込みましょう。
中間2ヶ所はさっき取り付けた中柱金具にボルトで固定します。一番上は、下から屋根パネルを突き上げるように支えましょう。


・母屋(もや)を取り付ける

これが母屋

これで物置の左右は柱により強化されました。雪の降る北国ではさらに、屋根に積もる雪から守るために(※)、もうワンステップの補強をしておきましょう!

積雪地型には「母屋」と呼ばれる長い「コの字」形の金具が入っています。同じくコの字形の「母屋補強」を母屋の中に組み込み、1本の「ロの字」形の補強材にしたあとで、これを左右の柱を結ぶように取り付けます。


母屋を柱に取り付けます

上から屋根パネルを押す雪に対して、下からそれを押し上げて対抗する頼もしい母屋。しっかりとボルトで固定しましょう。これでカンペキです。

なお、母屋は一般地型にも付きますが積雪地型とは形状が異なります。写真は積雪地型です。

※積雪耐荷重は約1mまで。それ以上の雪はかならず雪下ろしをして下さい。


9.物置の扉の取り付け

母屋を柱に取り付けます

物置組み立てもいよいよクライマックス!あんなにたくさんあった部品も、あとは扉パネルと少しの金具を残すのみ。ポッカリ開いていた物置前面に、扉を取り付けます。


・扉の設置

扉を本体に取り付けて…

まずは扉パネルに引手を付けましょう。扉パネルの一番下にある切り欠きの部分を、前面の土台につけられたレール部分にはめ込みます。


扉パネルの一番上は、戸車を外側から内側に向かって取り付け、前ランマ内側の溝に組み込んで滑らせます。前ランマの溝に沿って戸車が滑らかに走り、「スーッ、スーッ」と軽快な感触が楽しめます!


・ストッパーを取り付ける

内側から扉上部を見たようす

でもこのままでは扉が左右に自由に動いて行き過ぎてしまうので、これを防ぐために「ストッパー」を扉に取り付けます。これで扉を閉めても行きすぎることなく、左右の扉がちょうど良い位置で止まってくれますね。



・錠前をつける

錠前を忘れずに

扉パネルに開いた小さな穴。それは錠前を取り付けるための穴です。
小さいけど手応えのある重さの錠前(もちろん同梱されています)を、前から差し入れましょう。グッと強く押し込めば固定されます。


・離れて見て扉を微調整

扉間にすき間はないかな?

ここまでくれば物置としてのカタチは完成。でもちょっと待って!左右の扉にズレがありませんか? 少し離れた場所から扉を閉めた状態で見て、扉間にすき間がないかどうか確認してみて下さい。もしすき間があれば、扉の内側にある戸車のナットを緩めて微調整しましょう。1人が中に入って調整、もう1人が外から見て確認というのがイイかもしれません。


扉のバランスを微調整

これで完成!

これでいよいよ完成!パチパチパチ!苦労しながらも我が手で組み立てた物置です。
そう、あなたが作ったんです!
「コレを組み立てたんだなァ・・・」なんて思いにふけりながら、グルッと静かに周囲を回りましょう。


10.物置のアンカー工事

アンカー工事とは物置を地面に固定するための工事のこと。強い風から物置を守るためには不可欠です。ここでは下の地面の状態によって異なるアンカー工事の詳細を解説します。
※物置本体のオプションとしてアンカー工事も別途有料で承っています。

・下が土の場合

あらかじめ穴を掘っておこう

下が土の場合は、穴を掘ってコンクリートを流し込み、そこにアンカーを固定します。
まずは地面に深さ30cm、直径30cmほどの穴を掘ります。土台を組む時点で掘っておきましょう。穴の大きさは設置場所により変わってくるので専門業者に判断をお願いすることをオススメします。
土台に開いたアンカー取付穴に、アンカーを差し込みます。あとは土にコンクリートを流し込み、アンカーをコンクリートですっぽり覆って固定しましょう。


アンカーが入るイメージ

「横ランマ取り付けアングル」を左右のコーナーパネル上に渡すように取り付けると、いよいよ側面パネルを取り付けていきます。


・下がコンクリートの場合

コンクリの場合はこのように

下がコンクリートの場合は、穴を開けなければいけません。アンカーを取りつける位置を決め、実際にアンカープレートを当ててみて穴を開ける位置を決めます。穴はハンマードリルで慎重に開けましょう。


ドリルで下穴を開けてから

アンカーボルトを打ち込む!

アンカープレートを物置に固定し、プレートが地面に接した上からアンカーボルトを打ち込みます。アンカーボルトは先が割れているような形をしており、打ち込まれることで先が開いて、抜けなくなります。


固定されました

アンカープレートを取りつける位置は物置の前面でも側面でも構いません。邪魔にならない場所、また見栄えの良い場所に取りつけて下さい。安全のため、アンカーは四隅に取り付けることをオススメします。