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ユニバーサルジョイント |
先ほどまで明るかった空が少しずつ曇りはじめて薄寒い天気になってきました。午後はまず妻面を組み立てることから始めます。
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サイズを測りパイプをカット |
今回の場合、妻面はタテ4本ヨコ3本のパイプを組み入れます。これらのパイプは間口の広さやアーチの形状によって異なるので、基本的には採寸後にカットしてちょうど良い長さに整えることになります。
(コメリで販売しているハウスセットも必ずパイプのカットが必要となります。)
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ジョイントは このように使用 |
パイプは細いといっても金属製の丈夫なものなので、グラインダーや切断機を使う必要があります。
カットしたパイプを揃えて、妻面のアーチパイプに固定していきます。両方のパイプは垂直に交わるとは限りません。いや、ないでしょう。
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ドアの入る所を確保して… |
そこで登場するのが『ユニバーサルジョイント』。名前の通り、自在に角度をつけて2本パイプを固定させます。午前中活躍したフックの類は引っ掛けるだけで固定することができましたが、このジョイントは「コ」の字形の止め具を二つ、好きな角度でボルト&ナットで締め上げるという仕組みのもの。
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妻面を組み上げる |
妻面に組み入れた直管パイプ同士は、省力フックで固定していきます。もちろん、ここでも飛び出た金具は内側に向けて。
同時並行で、一方の妻面にはパイプ製のドアを取り付けていきます。今回は実際に固定せず、ドアの入る場所だけ空けておく措置が取られますが。
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どんどん固定していく |
順調にきたハウスの組み立てですが、ここでトラブル発生!!なんと、切らなくても良い妻面の直管パイプを切断機で切ってしまったのです。3mほどにカットされたパイプは間口4.5mの幅に届くはずもなく・・・。
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これでトラブル解決! |
「このジョイント※2を使いましょう」
持ってきてくれたのは、長さ30cmほどで太さは直管パイプより一回り大きなパイプ。二つに分断された直管パイプを、このジョイントの中でつなぎあわせるのです。
※2:ハウスサイズによって別売になる場合があります。
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少し大きな省力フック |
もちろん、ただ中に通しただけでは固定もされないので、ジョイントの中心で切断面を合わせたら、ジョイントの上から叩いてつぶします。通常のパイプは直径19mmですがこのジョイントは直径22mm。太いジョイントで切断面をカバーしたような感じです。
ジョイントを使うことで太くなったパイプに、これまでの省力フックは合いません。22mm用のやや大きな省力フックで垂直に延びるパイプと固定します。
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このレール状の板が ビニペット |
『ビニペット』
(コメリで販売しているハウスセットではビニペットは別売となります)
知らなければ何の名前なのか見当もつきませんね。環境に優しそうな新素材・・・のようなイメージを持つこの部品は、ビニールハウスを組み上げる上で非常に大きな意味を持つ部品です。
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両端を固定して |
外見は、奥行きの長さ(3.6m)を持つ巨大な金属製のカーテンレール。「コ」の字形をした断面の口を外側に向けて、ハウスの側面に固定します。両端部は、妻面のアーチパイプにT字形に留めるための『コーナージョイント』(別売)を、中間部は各アーチパイプとクロスして留めるための『パイプジョイント』(別売)を使います。
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中間部を留めます |
中間の各アーチには、ビニペットより一回り大きな「コ」の字形の金具(ニューパイプジョイント)(別売)を内側から外に向けてかませ、さらに背後から金属製のくさびでググッと固定していきます。
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内側からくぐらせる |
側面に2本のビニペットを取り付けると、いよいよ骨組みの組み立ても終わり。あとはビニールを掛けるだけの状態まで組みあがったハウスを一歩下がってみると、どうですか?かなりそれらしくなっているのではないでしょうか。
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骨組みが完成! |
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