シャクナゲの育て方
基本のお手入れ

シャクナゲ・・・
ツツジ科原産国:ヒマラヤ園芸分類:常緑低木〜高木


1.シャクナゲ生育年間カレンダー


大きなボール状に咲き豪華で気品の有る花が魅力であるシャクナゲは、日本の高山に自生する日本シャクナゲ(和シャク)、欧米で改良されて日本に来た物を西洋シャクナゲと呼んでいます。


2.品種(日本シャクナゲ、西洋シャクナゲ)

日本シャクナゲ

品種名:ツクシシャクナゲ
花色:ピンク系
耐寒性:-26度
耐暑性:

品種名:屋久島シャクナゲ
花色:最初ピンク系後半白系
耐寒性:-26度
耐暑性:

西洋シャクナゲ

品種名:カロライン・アールブロック
花色:藤色
耐寒性:-20度
耐暑性:

品種名:ゴールデントーチ
花色:黄色
耐寒性:-20度
耐暑性:

品種名:サッフォー
花色:白に中心紫ぼかし
耐寒性:-20度
耐暑性:

品種名:ハイドン・ハンター
花色:ピンク
耐寒性:-20度
耐暑性:

品種名:パープル・スレンダー
花色:濃紫
耐寒性:-20度
耐暑性:

品種名:プレジデント・ルーズベルト
花色:ピンク系覆輪
耐寒性:-10度
耐暑性:

上記はほんの一例で、品種は豊富です。品種により、耐暑性や耐寒性が異なり、中には-2℃までしか耐えれない物もあります。
*置き場、潅水、肥料、その他管理については、四季にわけてご説明します*


3.病気対策(灰色カビ、斑点細菌病)

1.灰色カビ

症状蕾や花に灰色のカビが発生します。

予防:発病した蕾や花は摘み取り焼却し、伝染源にならないようにします。

治療:発病の初期から7日おきに数回、トップジンM、ベンレート、ダコニール等を散布します。

2.斑点細菌病

症状日照不足や葉が傷ついていたり等の原因で、葉ににじみ出たように斑点が多く発生します。

予防:発病した葉は摘み取り焼却し、伝染源にならないようにします。

治療:ダコニールやオキシボルドー等を散布します。

3.すす病

症状葉や枝の表面に、真っ黒なすすのような物が発生し外見を損ね、光合成が出来なくなったりします。

予防:この菌は、アブラムシやカイガラムシの排泄物を栄養源としています。アブラムシやカイガラムシを駆除します。

駆除:ダイセン、トップジンM、ダイファーを散布しますが効果は一時的です。害虫を駆除すること。

4.害虫対策(ハダニ、グンバイムシ)

1.ハダニ 発生期:4月〜9月

症状葉を吸汁し、その跡は白い斑点になり、ひどくなると葉の全体が白っぽくなります。

予防:冬に石灰硫黄合剤を散布します。

駆除:ケルセン乳剤、アカ−ル等を散布します。 

2.グンバイムシ

症状葉の裏に3mm程度の小さな成虫が群がり吸汁し、葉が白いかすり状になります。葉裏に黒いヤニ状の排泄物がつきます。

予防:風通しをよくし、時々葉水を与えます。

駆除:発生から1週から2週おきに2から3回、スミチオン、マラソン、オルトラン等を葉裏から散布します。  
※農薬はラベル等に記載されている使用基準に従い、適用のある作物に使用して下さい。

関連情報:シャクナゲ

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