なめこの作り方

4.仮伏せの仕方(場所、期間、方法)

(菌の活着を良くし、ある程度菌糸を伸長させるために行います。)


場所

・水はけが良く暖かい木かげ、散水のできる屋外やハウス。


期間

・植菌から5月いっぱいまで、おそくとも入梅前まで。


方法

・立て寄せか横積み(1m以下)にして、周囲をコモやムシロ
・ダイオシートなど雨の避けるもので囲み、厳寒期に限りビニールなどで囲む。
・上部同様とし、直射日光をさける。
・植菌時期がおくれた場合は、仮伏せをしないですぐ本伏せにする。
・植菌後、一週間程度毎日散水する。
・期間中は、乾燥に注意して時々(1週に2~3回)散水する。


5.本伏せの方法(場所、期間、方法、管理方法)

場所

・水はけが良く、涼しく湿気のある空気が流動するところ。
・チラチラ散光線が入る雑木林か針葉樹林内。
・北東向きの斜面や谷間など。
・散水施設があるところ。


時期

・ホダ木の木口に菌糸紋(キノコ菌が木口に現れた状態)が表れた頃、入梅に入る前に本伏せする。


方法

適  地:地面に直接ならべ、接地伏せにする。
乾燥地:ホダ木を土中に浅く埋める。
適湿地:片枕伏せか、低姿勢のヨロイ伏せやムカデ伏せにする。


天地返し

・梅雨期と梅雨明けに、地面に接してた部分を逆にして菌糸を原木に均一に蔓延させる。


梅雨期

・水はけを良くし、雑草などを刈り取り、風通しをよくしてムレないように管理する。


夏期

・乾燥するときには、スプリンクラーなどを利用して散水する。
・直射日光の当たるところは、ダイオシートなどで遮光する。
・8月以降、その年の発生完了までホダ木は動かさないようにする。


6.発生させる方法

発生操作

・発生する30日前くらいから、ときどき散水してホダ木に活力を与えておく。
・樹皮が厚く硬いものは、樹皮面にナタ目を入れる。


発生

・品種によっても異なる気温が18~17℃以下になると発生が始まり、3℃位まで発生する。
・植菌した年の秋に少し発生するが、二夏を過ぎた秋からが最盛期となり次第に少なくなる。
※採取するときはホダ木を動かさないようにする。


情報協力:
加川椎茸株式会社

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