鉢の基礎知識

1.鉢のしくみ

一般的に使用されているプラスチックの鉢は、土鉢と比較して通水性や通気性が悪いため、鉢底に穴がたくさん空いています。足も高くなっています。
まず、鉢底の穴をふさがないように、「鉢底アミ」や「鉢底石」、または発砲スチロールの小片などを鉢底に入れ、その上に用土を入れて使用します。



2.鉢のサイズの選び方

鉢土の中で植物の根は明るいほうは避けて、暗いほうへと伸びて行きます。また、空気の流通の少しでも良いほうへ伸びて行きます。そのため苗を最初から大きな鉢に植えると、鉢の周囲のほうへと伸び、その後、根が分かれて鉢の内側へも伸びて行きます。

つまり、根の生長ということでは、鉢壁の周囲にある根のほうが活発で、空気の流通が悪い中央のほうへは、あまり伸びて行かなくなります。大きな鉢に植えても鉢の中央の土は、植物の根はあまり使用されないので、ムダな部分が発生します。限られた容量の中の土を効率よく根に利用させるためには、植える植物の大きさに合った鉢を選ぶことが重要です。


鉢が大きすぎる場合 適切な大きさの場合

3.容器の種類と特徴

種 類焼成温度特 徴
土鉢 素焼鉢 700〜900℃ (1)通気性、通水性がよく、植物の根の生育に適している
(2)土の中の水分が蒸発しやすく、土が乾きやすい
(3)夏は涼しげな、冬は暖かみのある感じを与える
(4)重い
(高さが半分の鉢を半鉢といい、タネまきやさし木、育苗、栽培に使用する)
駄温鉢 約1000℃ (1)鉢上部の緑にのみ釉薬(ゆうやく)が、かけてあるので素焼鉢よりも丈夫
(2)性質は素焼鉢とほぼ同様だが、素焼鉢よりも高温で焼いているので通気性、通水性は素焼鉢の2/3程度
(3)重い
化粧鉢 1100〜2000℃ (1)土鉢に釉薬(ゆうやく)をかけた鉢で、個性的なデザインのものが多く、そのままで鑑賞用の鉢として使用される
(2)通気性、通水性は悪い
(オモト鉢、盆栽鉢もこの鉢に分類される)
ポリポット(ポリ鉢)
ポリポット(ポリ鉢)
(1)ポリエチレン製の鉢で、薄く軽い
(2)主に育苗用に使用する
(育苗用にはポリポットの他、ビートモスを圧縮したジフィーポットも使用される)
プラスチック鉢
プラスチック鉢
(1)プラスチック製の鉢で、軽く壊れにくく、美しいデザイン、色の鉢ができる
(2)通気性、通水性は悪く、土が湿りがちになる
(3)水やりの回数が土鉢よりも少なく済む
プランター
プランター
(1)鉢以外の植物用 の容器で、木製、コンクリート、陶磁器のものもあるが、主流はプラスチック製が多い
(2)プラスチック製のプランターは、プラスチック製の鉢と
同様の特徴がある

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