引っ張るには理由があるもの。犬を叱る前に、まずは原因を考えてみましょう。
犬が行きたい場所へ勝手に歩き出し、飼い主さんがそのまま引っ張られているという状況をよく見かけます。
これは、たとえ自分はそのつもりはなくても結果的に引っ張りを容認していることになるため、犬が散歩の主導権を握ってしまうのです。
興奮状態の犬は普段よりどうしても聞き分けが悪くなるため、主導権を握りやすくなってしまいます。
時には、自分の何気ないリアクションに過剰に反応して飛びついてくることも。
外に連れ出しても問題ないかどうか、犬の様子をしっかり確認することが大切です。
成功のポイントは、何よりも自分がリーダーだと犬に認めさせること。常に自分が先導し、散歩の主導権を握りましょう。
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犬が興奮している時は、落ち着きを取り戻すまで待ちましょう。
この時、興奮状態の犬につられて声を荒げたりせず、まずは自分が落ち着くことがポイント。
また、犬が自分に対して興奮している場合は、静かになるまで相手にしないでおきましょう。
犬の足が4本とも地面についたら、落ち着いたサイン。
散歩前には4本足をしっかりチェックし、落ち着き具合を確認しましょう。
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犬が引っ張ったら、犬の進行方向とは正反対の方向にクルリと向きを変えて歩き出しましょう。
犬が引っ張るたびにこれを繰り返すことで、次第に犬が自分に従って歩くようになり、主導権を握ることができるようになります。
力の強い大型犬などで方向転換が難しい場合は、補助道具として引っ張り防止口輪などを活用するのも効果的です。
飼い主さんが立ち止まると、前へ引っ張る犬の力の反動で犬の口が閉まり、頭が下へ引かれ動けなくなります。
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思わずムキになって、犬と綱引きのようにリードを引っ張り合うのは逆効果。
力技を使うのではなく、さりげなく方向転換して徐々に覚えさせていきましょう。
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犬が少しでも自分の歩調に合わせて歩き始めたら、アイコンタクトをして「良い子だね!」と大いに誉めてあげましょう。
これを少しずつ繰り返し、「散歩はリーダーに従って歩くもの」だと覚えさせましょう。
引っ張り癖がなかなか直らないから・・・と途中であきらめてしまうと、犬も成長できません。
問題行動もしつけてトレーニング同様、常に同じ態度で根気よく教え続けることが大切です。
愛犬との楽しい散歩をイメージしながら、焦らず気長に取り組みましょう。
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