ワンちゃんと遊ぼう!

遊びを通じて楽しみながら
信頼関係を深めましょう

1.愛犬とボールを使って一緒に遊ぼう!!
その1・リードを付ける

ワンちゃんは〈ボール遊び〉が大好きですよね。
そこには狩りに似たエキサイティングな体験がたっぷりと詰まっているからなんです。
現代に生きるワンちゃんにとっては、まさに「働きがい」のある遊びなんです。


ワンちゃんがヒートアップしやすい〈ボール遊び〉には人との力関係が明確に浮き彫りにされるようにも感じたりもするのですが、皆さまのおうちでは、いかがでしょうか?
ワンちゃんと一緒にボールで遊ぶ際、よく見かけるのが「人が投げる⇒ワンちゃんが追う⇒ワンちゃんがくわえる」で完結してしまっているケースです。

しかしもう一歩進んで、「ボールをくわえて駆け戻り、人に渡す」までをボール遊びだと考えてみてください。
狩りの疑似体験ができる〈ボール遊び〉ですから、ワンちゃんがボールを追いかけ、くわえるまではわりとカンタンでしょう。

むずかしいのはワンちゃんがくわえて『戻ってくる』のと『人に渡す』部分でしょう。
この難関をクリアするためには、こんな以下の方法を加えてみてもいいかもしれませんよ。

ノーリードでは遊ばない

遊びの際にはロングリードをつけてみましょう!
リードを付けていれば手元に引きよせることができます。
これにより『くわえて帰って来る』習慣づけをおこなうことができます。
※成功したら、思いっきりほめてくださいね♪

ボールは「とりあげない」

ボールをとりあげる、のではなくて“気を散らせる” “噛む力を弱める”と考えるのもひとつのテクニック。
『ほめながら、からだをなでて喜ばせる』『おやつを使ってボールと交換する』

といったワンちゃんに応じた方法を見つけてみましょう。
※この場合も、成功したら思いっきりほめることが大事です♪

『ボールを人に返す』という快感を、何度も何度も体験させましょう。
また、ボールをはなしそうなそぶりを見せたときに「出せ」や「ちょうだい」などの号令を添えることができれば、最高ですね!

この『人に渡す』までができるとワンちゃんの能力を発揮させながら、運動させることができます。
人とのスキンシップをとりながら、しつけもできます。
信頼関係を深めながら、一緒に楽しむこともできるんですよ。


2.愛犬とボールを使って一緒に遊ぼう!!
その2・好みの投げ方

楽しみ方のアイデア例

その2では、イキイキとした動作でボールを取りにいけるよう、もう少しアイデア例を加えてみましょう。


飽きる“手前”でやめる

ワンちゃんが飽きる手前でやめることもポイントのひとつです。
しかし、その見極めどころはとても難しいものです。

そこで、“もっと遊んで!!”と要求している段階でやめてみるのもテクニック。

“そんな…かわいそうに…”
と思われるかもしれませんが、また明日、続きをやれば良いのです。

毎日がムリなら、『運動できる場所へ出かける時はボールで遊ぶ』などの何らかのわかりやすいルールや合図をつくって定期的に取り入れていってください。
ワンちゃんに『オン』と『オフ』の切り換え(あきらめること)を覚えさせるよいトレーニングにもなります。


“ワンちゃん好み”の投げ方を見つける

「まっすぐ地面に転がす」
「カーブを描くように転がす」
「低くバウンドさせる」
「高くバウンドさせる」
「ゆる〜く投げる」
「力いっぱい遠くへ投げる」
「投げたふりをしてフェイントをかける」 など

ワンちゃんが関心を引く投げ方を見つけて、楽しんでみてください。
この「持ってこさせること」「運ばせること」は訓練用語で『持来(じらい)』とも呼ばれ、基礎トレーニングの一環に組み込まれています。
そして、ワンちゃんを待たせる指示を交えたり、障害物(ハードルなど)を組みあわせたりしながら、高度で複雑な練習へとステップアップさせていくんですね!

〈ボール遊び〉は《指示遊び》。
現代ワンちゃんの「お仕事」といっても過言ではないかもしれません。

・ワンちゃんにボールを投げて、面白い体験を与えるのも「人」
・ワンちゃんにボールを運ばせて、大いにほめてやるのも「人」
そしてまた、ワンちゃんにボールを投げてやるのも「人」だということをワンちゃんに伝えることができるのが「ボール遊び」なんですよ。

すべてのワンちゃんにあてはまるとは限りませんが、一度試してみてもいいのでは!?
できるところからはじめ、何日も、何カ月も、何年も、続けるカクゴで試してみてください。
ボール運びが「条件反射になるくらいまで」を目指して!

※実はしつけのトレーニングって、そういう地道なものだったりするんです。
楽しみながら、続けていってくださいね!


情報提供:ドギーマンハヤシ株式会社