世界のガーデニング -World Garden Tour-
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旗
STAGE 6
南アフリカ
(ケープタウン)

〜 植民地 〜

世界地図
6.South Africa - Plant Wonderland

世界のプライベートガーデンを見て見ましょう
世界の様々なガーデンテーマをもった庭をご紹介してゆきます。
たとえば、ハワイとカナダの庭はどう違うのでしょうか?また、なぜ撮った写真を見てフランスでなくギリシャだということが判るのでしょう?ガーデンスタイルを決める要素は一体何なのでしょうか? 
そういった疑問にこのシリーズが少しは答えてくれるといいのですが・・・
さあ、ご一緒に世界のユニークなガーデンを訪ねてみましょう。

1.オーストラリア   [亜熱帯]
(ゴールドコースト)
2.インドネシア   [彫像]
(バリ)
3.アメリカ   [熱帯]
(ハワイ)
4.アメリカ   [砂漠]
(アリゾナ)
5.カナダ   [北極光]
(バンクーバー)
6.南アフリカ   [植民地]
(ケープタウン)
7.ニュージーランド
[冬のない北島]
(オークランド)
8.スペイン
[地中海式ガーデン]
(バルセロナ)
9.フランス [プロヴァンス]
(プロヴァンス)
10.ギリシャ [エーゲ海]
(アテネ)
11.スイス [高山]
(ロカルノ)
12.イギリス
[イングリッシュガーデン]
(ロンドン)
13.ブラジル [レインフォレスト]
(リオ・デ・ジャネイロ)
14.中国
[チャイニーズガーデン]
(北京)
15.日本
[日本の個人庭園]
(東京)

気候データ (クリックで拡大)
周辺地図
周辺地図
バンクーバー
ケープタウン
東京
東京

■歴史 -History-
写真 南アフリカは、何千年の昔に及ぶ地質学の宝庫です。歴史の変化は1652年、オランダが喜望峰に着いたことから始まりました。東インド会社が、ヨーロッパとインドをつなぐ交易ルートの中継地として開発し、野菜畑を作り始めます。

  やがて18世紀の後半になると南アフリカに移住した オランダ人を初めドイツやフランス人などの入植者達からはヨーロッパ人としての意識が失われてゆき、アフリカ民族となってゆきました。 今日でもなお人種的なアフリカ内部分裂は深刻で、ひとつの国として統一するのにはたくさんの課題があるようです。

■キングプロテア -Protea Cynaroides-
写真 南アフリカのナショナルフラワーとなっているのがキングプロテアです。南部地方、西ケープと東ケープあたりに広く分布し、プロテアの仲間の課かでは最大の種類です。 

プロテアの名は、様々な形に姿を変えることができるギリシャの神プロテウスからきているそうです。
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南アフリカの植生:

南アフリカには、半砂漠地帯が大きく広がり、草原も植物には厳しい環境ですが、60種類に及ぶグラス類があるそうです。

植物の生育地には次の5つが代表的です。:フィンボス、森、カルー、草原、サバンナ
これらの生育地では、世界で見られる花の種類のうち、約10%を見ることが出来ます。

南アフリカは、国境の内側に、殆どすべての植物の種類を持つ、唯一の国です。
The Cape Floristic Kingdomには約8600の種 がありますが、そのうち南アフリカ特有の植物が68%を占めます。
ケープ岬だけをとっても、英国全土よりも多くの種が見られるのです

■フィンボス住居地域 -Fynbos Habitat-
この、南アフリカ南西部にある地域は、主にエリカ(へザー)、プロテア、グラス類で構成されています。なかでも花にインパクトがあるのは、やはりプロテアです。

アガパンサスやグラジオラス、バーバートン・デージー、ガーデニア・ツンベルギアなども見られ、世界中のガーデンでみられるゼラニウム(ペラルゴニウム)やカラーもここにはあります。

フィンボス地域には、世界遺産で有名なケープ・フローラル・リジョンもあります。
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■森 -Forests-
南アフリカには、1000種以上に及ぶ固有の植物がありますが、なかでも、「さかさまの木」として有名なのがバオバブの木でしょう。

■薬用植物 -Medicinal plants-
写真 花の美しさや稀少価値の点から見ても、南アフリカは全土が宝庫です。 

石そっくりの形をした多肉植物(lithops)や、マングローブ、ツリーファーンなどを初め、きわめて多くの植物が薬用としての価値を持ちます。 

アロエ・フェロックスなどは初期のころ、ヨーロッパからの入植者たちによって薬効が発見されています。

■ガーデンルート -The Garden Route-
”ガーデンルート”と呼ばれている割には、デザインされたガーデンで有名であるというわけではありません。 

海岸線沿いに伸びる緑豊かな森や花、崖、ビーチなどで、美しい景色とともに、花や植物の群生などを見ることが出来ます。 
ガーデンルートではハイデルベルグからチチカマ森やストームス川などの南海岸'の景色と地中海性気候を楽しむことができます。

そういった意味ではこの七つの地域を南アフリカの七つの庭ということもできるかもしれません。
というのも、個人庭園はこれらの美しい自然を反映したものだからです。

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■植物 -Plants-
ナマクアランド・デージー
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Dimorphotheca sinuata
ディモルフォセカ・スニアータは日当たりが大好き。日の当たる方向を向いて咲く。 
ハイブリッド種では、つやのある美しい花びらの色が白、レモン色、オレンジ色、赤と様々。コンテナや花壇にも適している。また時にはロックガーデンエリアなどにも使える。砂質で排水性の良い、肥沃な土を好む。1年草。
ランプランサス
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Vygie, Lampranthus aureus
メセン科のランプランサス属。ロゼウス(roseus)は麗景菊とも呼ばれ、大輪の濃紅色の花を咲かせる。 
多肉植物の庭には必須で非常に丈夫。 丸く、潅木状にひろがり、大きくなると草丈40cmにもなる。
ガーデニア・ツンベルギア
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Gardenia thunbergia
アカネ科の常緑低木で2〜5mくらいになる。
南アフリカの東海岸グラハムスタウンから東ケープ辺りに分布。芳香のある花と、卵型の堅果で知られ、根は皮膚病や解熱など薬用に使われる。また堅い材は、ボタンやクラブ、道具類などにも使われる。 
英国KEWガーデンには、1773年に「南アフリカのクチナシ」として加わった経緯がある。

■木 -The Trees-
バオバブ
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Baobab
(Adansonia digitata)
アオイ目パンヤ科、バオバブ属。
これはアフリカ・バオバブ。乾季に葉を落とす、落葉性の高木で高さは20m、徳利状の幹は径10mにもなる。材はスポンジ構造で、容積の45〜70%もの水を含む。 
また樹皮の下に葉緑体があり、落葉後も光合成を行える。果実や新芽は食用にもなり、アフリカに置いては非常に有用な木である。
サン・テグジュベリの「星の王子様」に出てくる木。
キャメル・ソーン
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Camel Thorn
(acacia erioloba)
養分の少ない荒涼とした土地でもよく育つが生長は遅い。ソーンツリーの仲間には、2mほどになる潅木になるものから、高さ16mの高木もある。 
南アフリカでは保存樹木となっている。
ハーフメンズ
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Halfmens
(Pachypodium namaquanum)
ハーフメンズと呼ばれる多肉植物で、アフリカの伝説では人の形をしている木だといわれている。
戦地を脱走した兵士が、水のない、灼熱の地でその苦痛から逃れるため、この木に姿を変えたといわれている。
ハーフメンズは、山の急斜面に生育する。ボトルのような形をして枝はなく、高さ1〜2mになる。

豆知識 General Infomation
PlantZAfrica.com Homepage PlantZAfrica.com Homepage

南アフリカにはたくさんのユニークな植物があります。

http://www.plantzafrica.com/
     
South Africa's official gateway South Africa's official gateway

南アフリカへ旅をしようと思われる方にはぴったりのサイトです。

http://www.southafrica.info/

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