ウォーターガーデンやボグガーデンを庭に取り入れる


水というのは大切な要素です。水の流れや水音は、私たちの心を静かで優しい気持ちにさせてくれますね。ですが、水を庭に持ち込むこと、特に池を作るとなると大仕事ですし、場所も必要になります。

なかなか気軽に楽しむというわけにはいかないものですね。そこで今回は、簡単に作って楽しめるウォーターガーデンやボグガーデンを紹介しましょう。イラストはウォーターガーデンです。

まずは、スイレン鉢で水生植物を育ててみましょう。植物によっては、水位がスイレン鉢に合わないものもあることでしょう。
このイラストのように、高さを調節してください。また水が動かないことから、蚊の発生を心配される向きには、ヒメダカなどを一緒に飼われるといいですよ。泳いで水をきれいに保ってくれるし、蚊が卵を産み付けることがあれば、ボウフラを食べてくれます。

庭にボグガーデンを作ってみよう

さあいよいよ、ボグガーデンです。庭の一部をボグガーデンにしてみませんか?
例えば、庭の中で排水性が悪く、沢山の雨が降るといつもそこに水溜りができる、そんな困った場所があれば、ラッキーです!そういう場所をガーデンにしてしまいましょう。あまり大きいと大変。小さめのボグガーデンに挑戦です。



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●まず大きさを決めましょう。園路沿いや、庭のコーナーなどで、日当たりから半日陰程度の場所を選び深さ20〜30cmくらい土を掘ります。土は後で使うのでとっておきます。

●掘ったところよりも、少し大きめのポンドライナー(ビニールやゴム製のシート)を敷き、側面はフィットするようにスリット(切り込み)を入れて調整しましょう。ポンドライナーがないときは、古くなったり、使えなくなった子供用のプールなどを使うのも一案です。ポンドライナーほど長持ちしませんけれど。

●底部分にガーデンフォーク(鋤)やナイフでところどころ穴を開けておきましょう。湿った土が好きな植物ですが、池のように水をためすぎないようにするためです。

●底部分に細かい砂利か砂を4〜5cmの深さで入れておき、さきほど堀った時に出た土に堆肥やピートモスなどを混ぜ込んだものをもどしましょう。

●ライナーの端が見えないよう、ミズゴケや石などでカバーしておきます。

●ボグプランツを植えましょう。奥側や北側に背が高くなるものを配して、光が背の低いものにも当るよう気をつけます。

●水を注いでみて、ゆっくりと排水してゆくかどうか確認します。排水が良すぎると思ったら、表面にミズゴケなどをマルチングしておくと水分の蒸散を防ぐことができます。

※水辺〜ボグガーデンには、様々な植物を使うことができます。ボグガーデンの外側には潅木ではロドデンドロンやカルミア、一般的な宿根草などを植えましょう。ギボウシなども手がかからなくて良いですね。
また、カンナやシペラス・パピルス、カラー、ヒメガマ、アイリス、ミソハギ、トクサ、アスチルベ、ミズトラノオ、マムシグサ、プリムラ類なども使えます。変わったところでは食虫植物なども面白いかもしれません。
※場所がないという方は、深さ20cm、直径30cmくらいのコンテナで、鉢皿を使う形でも挑戦できますよ。