キッチンガーデン

料理に使う野菜やハーブ、果実などを育てる庭のことをキッチンガーデンといいます。

観て楽しく、芳香があり、収穫の喜びがある庭です。こんな庭をベランダに作りましょう。
例えば、朝食のサラダにほんの少し添えるミニトマトやリーフレタス、パセリなどをベランダで摘める、そんな素敵な暮らしが目標です。

自分で育てた野菜やハーブですから、農薬などの心配もなく、採れたての新鮮なものを味わえることが何よりの楽しみ。健康にもいいはずです。

コンテナで育てたい野菜

ベランダの限りある面積で育てるものです。
種類を選ぶ場合は、比較的小型で、栽培が容易、収穫確実、比較的短期間で収穫可能、長期間収穫可能なものを育てましょう。1回に使う量はわずかでも、あるとすぐに使えて便利なもの。たとえば、シソ、ミツバ、パセリ、アサツキなどもお勧めです。なお、多くの野菜は日当たりが悪いと育ちませんが、ミツバは日陰でも育つ野菜。ホウレンソウやコマツナなどは半日陰でも育つ野菜。種類を選べば、いろいろ育てられます。コンテナは横幅60cm以上の長方形、1辺25?以上の正方形、8号(直径24?)鉢以上の円形の鉢などを使うのが一般的です。

・用土は市販の草花野菜用培養土、鉢底石。
・鉢底穴をふさぐ鉢底ネット。
・肥料は元肥、追肥両方に使え、臭いのない緩効性化成肥料を用意します。

葉もの野菜

葉を収穫する野菜。短期間で栽培でき、比較的栽培が容易。

リーフレタス、コマツナ、チンゲンサイ、ミズナ、シュンギク、ホウレンソウ、スイスチャード、などはコンテナにタネを直まきして育てます。

収穫まで短期間で育てられます。

アブラムシやアオムシなどの害虫は寒冷紗でコンテナ全体を覆って防ぎます。ホームタマネギやアサツキ、ワケギは球根を植えつけて育てます。

実もの野菜

花を咲かせ、実を収穫する野菜。

葉もの野菜より時間はかかります。面倒な育苗はしないで、苗を購入すると比較的容易です。

収穫まで短期間で育てられます。

ミニトマト、シシトウ、トウガラシ、インゲンマメ

根もの野菜 ラディッシュ、ミニニンジン、コカブなどは直まきで育てます。

コンテナで育てたいハーブ

ハーブとは、人の生活に役立つ植物の総称です。

ハーブというとすべて料理などに使えそうな気がしますが、古くは薬用に使われていました。口に入れてはいけないものや毒になるものもあります。

キッチンガーデンで楽しむハーブは、料理の風味づけやティーなどに使うもの。とくに口に入れるものですから、十分な知識をもち、それぞれの用途を確認してから使いたいものです。ハーブの多くはポット苗を購入することからスタートします。葉の色艶がよく、がっしりとした草姿で健康な苗を入手しましょう。葉の裏や枝先などをよく調べて、病害虫をチェックすることも大切です。

購入した苗はすぐにコンテナに植えつけて育てます。コンテナは野菜用と同じ程度の大きさのもの。用土も市販に野菜草花用培養土を使います。

葉を利用する バジル、パセリ、チャービル、シソ、ネギなどの一年草や二年草、ミント、オレガノ、レモングラス、ミツバなどの多年草があります。
葉は若いほうがやわらかく、おいしく、香りもよいので、どんどんピンチ(摘心)を兼ねて収穫し、新芽を伸ばし、収穫を繰り返します。風味づけ、薬味、ティーなどに使いましょう。
花を利用する ジャーマンカモミールはティーに、ボリジはサラダなどの彩りに使います。
花も葉も利用する ゲッケイジュ(ローリエ)、ローズマリー、タイム、セージ、チャイブなどは風味づけや薬味として使います。ルッコラはサラダに。コンテナに直まきして育てます。フェンネルは葉も花もタネも利用できます。苗から育てましょう。
実を利用する トウガラシは5月に苗を買い、育てるとよいでしょう。

コンテナで育てたい果樹

ベランダのコンテナでは、大きくならないで収穫できるものを選びます。ブラックベリーやラズベリー、カラント(フサスグリ)、ブルーベリーなどの小型のベリー類がお勧めです。