あざやかなグリーンのゴールドクレストをつかったシンプルなリースのほか、植物のつるを使ったものを紹介します。 後半はアレンジとして、オリジナルツリーやお正月用の門松など、イベントに役立つ情報を紹介します。
12月が近づくと街で目にするクリスマスリース。 クリスマスカラーに飾られて、気分を盛り上げてくれますね。
輪の形は「はじめも終わりもなく、永遠に続く神の愛」をあらわしたものだそうです。ギリシアではキリスト史以前からお祝い事などで使われてきたとか。緑の葉はモミの木や松、月桂樹などの常緑樹を使って「農作物の繁栄」を、赤い実はヒイラギを使い「太陽の炎」を、そしてリボンやベルは魔除けを表しています。リースを見ると、一日の日が短くなるこの時期に、太陽の光の復活を願って祈った昔の人々が浮かんできますね。
赤はキリストが十字架に張り付けにされたときの「血液」を表し、緑は「永遠の命」を表していると言われています。
日本では、このような宗教的側面はほとんど除かれてリースが広まっています。フラワーアレンジメントの一種として、秋から冬にかけたこの時期に手作りリースを楽しむ人も多いですね。常緑樹の葉だけでなく、植物のつるを使う場合も多いようです。美しく飾られたリースを買ってきてかざるのも良いですが、世界でひとつだけのオリジナルリースを作ってみませんか?
なじみのあるゴールドクレストを使ったリースの作り方をご紹介します。 ゴールドクレストは明るい緑色の常緑樹。柔らかいものを選びました。
1. ホームセンターで販売されている商品の数々・・・
2. 松ぼっくりは公園などで拾い集めたものです。 リボンや実も飾り付けに使います。
3. リースの骨組みは太めのものを、針金や葉を留めるものには細めのものを使います。
切断用のラジオペンチは小さいほうが小回りが利いて使いやすくて便利です。
4. 段ボールにあらかじめコンパスで直径の円を描きましたリースの大きさを見ます。
(あくまでも目安です)
5. いよいよリースの骨組み作り。自分の作りたい大きさに少しプラスしたところで切断します。
針金は、ほどく時に勢いよく飛び出すので気を付けましょう。
6. 好きな大きさに合わせて円を作ります。
7. 細い針金でとめます。こんな時も小さいラジオペンチが活躍します。
針金で指を切らないように気を付けましょう。
8. 長めに切ったクレストの葉を使います。杉やモミより柔らかくて扱いやすいのが特徴です。
9. 針金の骨組みに葉の向きをそろえて巻いていきます。巻きながら、細い針金で上から固定します。針金が見えないように巻いていきましょう。
10. 太さが均等になるように、針金が見えないように、木を使って巻いていきます。
11. 葉の付け根と先の中間位に針金を巻き、上から次の枝をかぶせる感じでやると上手にできます。
12. 太さはなるべく均等になるように作りましょう。針金で固定する位置によって葉がはみ出してしまう事がありますが、これも良い味付けになります。
13. 赤い木の実はオーナメント用。ワイヤーが入ったものだと使いやすくて便利です。
14. リボンを巻きつけていきます。はみ出した葉が気になるようでしたら、その部分にリボンがくるように調整し、リボンで修正しましょう。
15. 最後はかざり付けです。好きなもので好きなようにかざるのが一番!いろいろ挑戦して下さい。
16. こうして壁などに掛けて飾ります。クレストは乾燥に弱いので気を付けてください!
今回はゴールドクレストをつかったシンプルなリースの作り方を紹介しましたが、もちろんゴールドクレスト以外でもリースは作れます。次のページでもアレンジの例を紹介しています。ぜひ自分流のアレンジに挑戦して下さい。
クリスマスリースやギャザリング、門松まで・・・。ほんの少しアレンジするだけで雰囲気がガラッと変わるものですよ。
ゴールドクレストではなく、杉の葉っぱを使ったクリスマスリース。リボンの色も変えていくつかアレンジしてみました。
赤い実とマツボックリで飾り付けをして金色のリボンを大きくあしらったもの。オーソドックスなクリスマスリースです。杉の葉はゴールドクレストに比べると葉っぱが硬く、濃い緑色をしているのが特徴です。曲げてリースを作るのには少し大変な面もありますが、乾燥してボサボサになりにくいメリットもあります。右はリースの裏側です。ワイヤーでしっかり止めています。これが表から見えないようにするのが難しい所です。いろいろ工夫して下さい。
こちらはブルーとシルバーのリボンで飾り付けをしたものです。下には、同じシルバーのリボンでバラとポインセチアの花を作ってつけてみました。
おもわずカワイイって声に出してしまいそうな小さなお庭。もちろんクリスマス仕立て。
お家のキットを使ってかわいい寄せ植えを作りました。白く敷き詰められた石や小さなレンガ、木の柵もキットです。庭の大きな木(ゴールドクレスト)に金のチェーンの飾りを付けてクリスマスツリー仕様に!
つるだけでクリスマスツリーを作ってみました。
カラタチバナのつるを使ってクリスマスツリーを作ってみました。不思議な塔のようなクリスマスツリーです。
お正月にもぴったりのギャザリング。季節感あふれる演出も工夫してみました。
葉の長い大王松をシンボルツリーに使い、ギャザリングの奥行きと広がりを出し、キウイのつるで「動き」を出しました。マツボックリは自然のものにスプレーで着色しました。金色と銀色がお正月らしさを演出しています。
これは豪華。季節の花をふんだんに使った門松です。新しい年は手作り門松で迎えませんか?本格的な門松は作れなくても、竹が手に入ればギャザリングをするように気軽に作れますヨ。
竹はこのように、電動工具がなくてもカットできます。ただし、普通のノコギリでは、カットした面が荒れてしまう恐れがあります。「竹引鋸」(1000円程度)だとこのようにきれいにカットできます。
テラコッタ鉢は、樹脂製の軽いものを使用しています。植え込み素材と土、それに竹を固定するのに使ったレンガの重さを合わせると、かなりの重量になってしまうためです。竹はできるだけ傷がなく、まっすぐで太さが均一のものを選びましょう。竹を斜めにカットするのも、コツをつかむまではちょっと大変かもしれません。一度試してみて下さい。テラコッタ鉢には、このように竹を入れます。レンガで固定して、動かないよう支えます。竹同士を固定するにはひもを使います。シュロ縄のようなものを使っています。
クリスマスやお正月など、イベントに緑は欠かせません。手作りのリースや門松でイベントを盛り上げましょう!