流れ星をどのくらい見たことがありますか?
流星群は、流れ星がまとまって出現する、いわば夜空の大イベント。
流れ星を見つけた時に歓声をあげたり、数を数え合ったり、その余韻に浸って語り合ったり…。
一緒にその感動を共有できる人がいれば、きっと楽しいはず。
天体望遠鏡がなくても、星空を眺めるだけで、十分楽しめます。
このコーナーでは、じっくり見に行くときのポイントをまとめてみました。
・懐中電灯
赤のセロファンを貼っておくと
暗さになれた目をそのままにできます。
・双眼鏡
双眼鏡を買う場合、倍率が高いと手ブレして
せっかくとらえた星が見にくくなります。
10倍ぐらいのもので十分です。
広い宇宙空間には彗星がたくさん飛んでいます。
彗星は、「ちり」を残しながら太陽の近くまでやってきてはまた遠ざかります。地球は太陽のまわりを約365
日でまわっていて、その地球の軌道上に、彗星が残した「ちり」が地球の引力により入ってくることがあります。この「ちり」が地球に入ってくると、大気との 摩擦によって燃えて発光します。
この時地上から見るのが、流れ星です。通常は1時間に4~5個くらい流れていて、散在流星と呼ばれています。したがって 「ちり」だらけの所に地球が通りかかると、流星群になります。
極大日(きょくだいび)とは、観測場所や観測条件によらず、流星群の活動が最も活発になる日のことです。年によって前後1~2日程度移動することや、流星群によっては、極大日が毎年必ずしも一定でなく、年により数日から数十日ずれる場合もあります。
※出現日や出現数は一応の目安です
※表は左右にスクロールして確認することができます。
極大日 | 名称 | 出現数 | 特性 | |
---|---|---|---|---|
1月 | 3~5日 | りゅう座ι流星群 | 30 | 定常群 |
2月 | ||||
3月 | ||||
4月 | 20~22日 | こと座流星群 | 通常10 | 定常群(突発群とも) |
5月 | 5~7日 | みずがめ座η流星群 | 20 | 定常群 |
6月 | ||||
7月 | 28~29日 | みずがめ座δ流星群 | 10 | 定常群 |
8月 | 11~14日 | ペルセウス座流星群 | 50 | 定常群 |
9月 | ||||
10月 | 8~9日 20~22日 |
ジャコビニ流星群 オリオン座流星群 |
通常10 10 |
周期群 定常群 |
11月 | 16~19日 | しし座流星群 | 通常10 | 周期群…次回は2031年 |
12月 | 11~14日 | ふたご座流星群 | 60 | 定常群 |
※この他にも多くの流星群があります。
メモ
流星群の名前
流星群には名前がついています。
それぞれの流星群には、流れ星が出現しやすい方向があります。
その中心を輻射点(ふくしゃてん)と呼び、その近くにある星座が流星群の名前になることが多いです。
流星が著しく多く出現するとき、「流星雨」ということがあります。
定常群と周期群
定常群:毎年一定の数が出現する流星群
周期群:母彗星の接近に合わせて何年かごとに大出現する流星群
しし座流星群は33年周期で天体ショーが見られます。
ほかに、突発群と呼ばれる、突然大出現するものがあります。
まず、装備が大事です。
はじめて見に行くなら、普段着ているものよりも、さらに3枚くらい多めに着こむ気持ちで臨みましょう。
風邪を引いてはせっかくの楽しい思い出も台無しです。
秋から冬、春にかけては、防寒対策として次のものも準備するとよいでしょう。
手袋、耳が隠れる帽子、
マスク、靴下(2枚履き)、
靴に入れるカイロ、マフラー
観測する場所を決めましょう。ポイントとしてはいろいろありますが、例えば、
・街の灯かりが見えない
・安心して寝転がれる
・トイレが近くにある
などがあります。
観測場所が決まったら、見る体勢をつくります。
1. レジャーシートまたは銀マットを敷き、横になれるスペースを確保しましょう。
2. カイロを準備します。靴に入れるカイロは、見はじめる前に貼りましょう。
3. 他の防寒着を身に付け、暑いと思うぐらいになりましょう。
4. 輻射点の方向を確認して、あおむけになってみましょう。
ア)明るい流星
明るい流星は大火球と呼ぶこともあります。
中には流星痕が残るものもあります。
今は流れなくても、いつまでも待つ!という人もいるかも知れませんが、そんなに思うようにいかないのが自然のルールです。
見飽きてしまった時のためにいくつかアイデアを持っておくといいですよね。
・双眼鏡で星を眺める
本や、星座早見盤を持っていたら、二重星や星雲の場所を探して、実際に双眼鏡で覗いてみましょう。
肉眼とは違う世界が見えるはずです。
・色を比べる
星にはいろんな色があります。ひとつひとつ見比べるとおもしろいかも。
基本的に、赤っぽい星は低温、青っぽい星が高温になります。
・星座や、季節のシンボルを探す
全天には88種類の星座があります。
星と星を線でつなげて、星座の名前と、実際の星座を見比べてみるのもおもしろいです。
各季節によって、春のダイヤモンド、夏の大三角、秋の大四辺形、冬の大六角形などのシンボルがあるので探してみましょう。
・思い出や将来について語る
暗い場所に慣れると、心も落ち着いていろんな話ができるはず。
この機会に語り合うのもいい思い出になるかもしれません。
・あたたかい飲み物で一息する
水筒にお茶などを入れていくのもいいですが、水、やかん、カセットコンロ、カセットボンベを持っていき、そこでお湯を沸かしてコーヒーやココアなどを作るのもいいでしょう。
流星群は一度見てしまうと
やみつきになる人も多いといいます。
しっかり準備して、
じっくり空を眺めてみてください。
たくさんの流れ星が見られるといいですね…。