都市部を中心に、室内での開放燃焼暖房が使用できない住宅が増加傾向にあります。そのような環境ではエアコン暖房などが推奨されており、室内は「低湿度=乾燥」という結果を招きます。例えば、室温5℃の部屋をエアコン暖房で22℃まで上げた場合、湿度はこんなに下がります。
(下図参照)
冬の場合、暖房温度と湿度のよいバランスは温度20℃ほど、湿度約40~60%と言われますので、室内を快適な環境にするためには加湿器の助けが必要になってくるのです。
低湿度が与える影響はさまざまですが、
・目やお肌の乾燥
・風邪やウイルスの活性化
・静電気の発生
などが挙げられます。
そのため、「洗濯物を干す」などで加湿対策をされているご家庭も多いようですが、一時的な加湿で終わり、なかなか満足のいくうるおいを感じるまでにいかないようです。
また、オフィスなどでは空調システム暖房が多いため、想像以上に空気はカラカラ。静電気の発生は人に不快感を与えるだけでなく、パソコンなどにも影響を与えかねません。
ただし、加湿によってこれらの影響は予防できるので、簡単に湿度調整ができる加湿器が役立ってくるのです。
<参考>
加湿器の効果 効果的な湿度設定
・インフルエンザ予防・・・50~60%
・お肌の乾燥予防 ・・・55~65%
・花粉の飛散予防 ・・・50~55%
湿度によって体感温度は変わります。冬の暖房と上手に付き合うポイントは、実は『湿度』にあります。
『湿度』と「温度」を上手に組み合わせることで、暖房費の節約にもつながります。
右図は室温5℃の部屋をエアコン暖房で22℃まで上げた場合、 加湿の有無でどのくらい体感温度に差が出るかを表したものです。 その差は約2℃。この差は大きいですよね。
いろいろなタイプがありますが、
主な加湿方式を3つご紹介します。
ハイブリッド式とは、「気化式」と「温風気化式」を組み合わせたものです。
湿度が低いときは「温風気化式」ですばやく加湿し、設定湿度に近づくと「気化式」で加湿量を調整します。
気化式:水を含んだ抗菌気化フィルターに風をあてて加湿
温風気化式:ヒーターで加温した温風をあてて加湿
スチーム式と異なり、蒸気を直接噴出していないので周りをぬらしてしまうことはなく、また、吹き出し口からの加湿風は基本的に暖かくありません。
加湿量を判断する際の1つの目安として、適用床面積があります。
▲ダイニチの商品ですと、【商品の仕様】の欄に記載しております。ご確認下さい。
「木造和室」と「プレハブ洋室」の見方
・木造和室:一般的な在来工法住宅の場合
・プレハブ洋室:密閉性が高いと思われるプレハブ洋室や鉄筋コンクリートのマンションなど
この違いは在来工法住宅での木造和室などの場合は空気の出入りも多く、 加湿器の効果も薄まるなどの理由により設けているものです。
上記以外にも、お使いの暖房器具やお部屋の形(吹き抜け、L字型など)によっても変わってきます。
適用床面積はあくまで目安の1つとして、お使いになるお部屋をもう一度確認してお選び下さい。
加湿量で迷ったら、「ワンサイズ上のものを選ぶ!」がポイントです。
小さいサイズで常にフル稼働しているよりも、余裕をもって加湿するほうが電気代の面からみてもお得になります。
情報提供:ダイニチ工業株式会社