バイオスティミュラント特集各種商品ご紹介!
バイオスティミュラントとは
バイオスティミュラントとは日本語に直訳すると”生物刺激剤”となり、植物や土壌により良い生理状態をもたらす様々な物質や微生物のことを指します。植物やその周辺環境が本来持っている自然な力を活用して、植物の健全さ、ストレスへの耐性、収量と品質、収穫後の状態および貯蔵に関して良好な影響を与えるとしています。
バイオスティミュラントの種類
腐植酸
腐植酸は土壌中に不可欠な成分ですが、作物の栽培過程で消耗していくため、不足する傾向にあります。一般的にはこれらは堆肥などを施すことで補うことができますが、堆肥に含まれる腐植酸・有機酸は非常に少ないため、腐植酸・有機酸を豊富に含むBS資材の投入がより有効であると言えます。
腐植酸の効果
①土壌の団粒化を促す"物理的土壌改良効果"
②植物ホルモンなどの分泌を促し、呼吸や酵素の活性を高める"生長刺激効果"
③栄養成分を保持する土壌の緩衝能力を高める"化学的土壌改良効果"などがあげられます。
海藻および海藻抽出物・多糖類
海藻は古くから作物に良い影響を与えるとされており、BS資材の中心的な物質となっています。以前はミネラルやカリウムが多く含まれることが、農作物に良い影響を与えるとされていましたが、近年ではオーキシ ンを始めとする植物ホル モンが多く含まれることが注目され、世界中で利用されるようになってきました。
海藻および海藻抽出物・多糖類の効果
海藻を与えることによる植物への影響は多岐に渡り、海藻の種類にもよりますが、代表的な効果として下記に掲げる効果が期待できます。
①植物の成長促進
②微量要素の補給
③増収や品質改善
④病害抵抗性付与
アミノ酸・ペプチド資材
アミノ酸とは有機酸の一種で、複数組み合わさったものがペプチド、さらにそれらが多量に組み合わさったものがタンパク質となります。土壌中に充分なアミノ酸が無いと、植物はアミノ酸の生産にエネルギーを使ってしまい、成長が阻害されてしまうとされています。
アミノ酸・ペプチドの効果
①収穫物の品質向上
②根の量を増やす
③結実を促進する
④健全な植物体を作る
微量ミネラル・ビタミン
ミネラル・ビタミンは人間だけでなく植物にとっても重要です。ミネラルは土壌中に存在することで栄養分の吸収を助けます。ビタミンは植物が体内で生成できない物質なので、土壌からの吸収ができないと、植物の成長を阻害することにつながります。
微量ミネラル・ビタミンの効果
ミネラルやビタミンごとに様々な効果がありますが、様々な物質の合成や代謝に必要なたんぱく質(酵素)の構成材料であり、時としてこれをサポートする物質です。
微生物資材
微生物資材にはトリコデルマ菌、菌根菌、酵母などがあります。根の近くに生息する微生物が、植物の生育を総合的に促進するため、微生物は健全な生育には欠かせないと言えます。
微生物資材の効果
①有害微生物の抑制をする"拮抗作用"
②土壌有機物の分解による栄養分の吸収促進
③植物ホルモンの生成
その他
BS資材には上記以外にも動植物抽出物や微生物代謝物などもあります。BS資材はまだまだ新しい分野なので、今後も品種の増加が見込まれます。それぞれの特長を把握して、正しくBS資材を使いましょう。
バイオスティミュラント関連情報
バイオスティミュラントの必要性
BS資材が世界で必要とされている背景には、世界の人口問題と食糧問題があげられます。地球の人口は2050年のは95億人に達すると言われており、それに対して限りのある現在の耕作面積では食料の供給を賄えない可能性が考えられます。更に地球温暖化による気候変動は収穫量の低下を引き起こすと考えらます。これらに対抗するためには従来のように農薬で作物を保護し、肥料で作物に栄養を与えるだけではなく、より効率的に収穫を約束してくれる技術が必要となります。これらの背景により様々な環境由来のストレスへの抵抗力を付与し、作物が元々持っている力を発揮できるようにする資材であるBS資材が注目をあびるようになりました。
バイオスティミュラントの立ち位置
BS資材に期待されている効果は"非生物ストレス"への抵抗性を高めることです。病害虫や雑草を防除する農薬や植物に栄養を供給する肥料、土壌に物理的改変を与える土壌改良剤のいずれにも当てはまらない新しいカテゴリとなります。