即日出荷こちらのマークが目印!即日出荷サービス

即日出荷午前中のご注文なら、即日出荷いたします!

詳しくはこちら
マイストア マイストア 変更
■ベランダガーデンの環境 インドアガーデニング

 ベランダガーデンの環境
     
ベランダとは、家屋に沿って外側に張り出した、室内から出入りできる平らな所と定義されるそうです。一戸建て住宅なら縁側や手すりのついた屋根つきのバルコニーなど。集合住宅では階上のベランダがひさしになっているものをイメージしてよいでしょう。
 
さて、あなたのお宅のベランダはどんな構造で、どんな環境か、分析してみましょう。そしてベランダガーデニングを楽しめる環境にするにはどうしたらよいか、対策を立てましょう。ベランダガーデニングが楽しめる環境とは植物が生育しやすい環境。それは人にとっても住みやすい環境です。いろいろ工夫して、ベランダを植物と共に暮らすアウトドアリビングに改造します。
 
ひさしのあるベランダの日照と雨、露、霜
       
     夏     春・秋  
画像 画像 画像 冬は太陽が低いので奥まで日が当たるが、夏は太陽が高いので手前だけしか当たらない。
太陽を好む植物は季節によって移動する必要がある。
画像 画像 画像

 

画像 画像 フェンスの構造で
異なるが、雨はあ
まり降り込まない。
長雨や多湿を嫌う
植物がよく育つ。
夜露が降りないので葉に湿り気を与えられず、ほこりも洗えない。乾燥しすぎるので時々散水を与えるとよい。

画像 画像 冬は霜が降りない
ので南向きのベラ
ンダは日だまりと
なり暖かい。
 
●日当たり
 
多くの植物は日当たりが悪いと育ちません。
ベランダの方角、季節、低層階と高層階、フェンスの構造によって日照条件は異なります。
まず、あなたのベランダがどのくらい日が当たるか、調べて、対策を立てましょう。
 
【傾向と対策】
 
  1: 東向きまたは南向きで、半日以上日が当たる場合は多くの植物を育てることができます。
ただし、日当たりがよいとコンクリートの輻射熱等でベランダの温度は上がりがち。コンクリートの輻射熱を和らげるためには、コンクリートをむきだしにしないこと。ウッドパネルやすのこ、砂利などを床面に敷き、トレリスを壁面に立てて、つる性の植物を絡ませたりします。鉢もコンクリートの床面に置くことを避け、レンガやウッドパネル、スタンドなどの上に置くようにします。
     
  2: 周囲に建物などがあって日が当たる時間が1日3~4時間の場合は、半日陰を好む植物を選びましょう。 日が当たらない北向きのベランダの場合は日陰を好む植物を選べば育てることができます。
     
  3: 西向き、または南向きで西側が大きく開いたベランダは、夏の西日が当たって、高温乾燥がひどく、植物にダメージを与えます。
日除け対策を立てましょう。すだれを下げる、フェンスに寒冷紗などの遮光材をつける、トレリスをつけるなど。トレリスにヘデラやニガウリなどのつる性の植物を絡ませるとさらに効果が上がります。
 
画像   西日が当たるところに、日除けをつけると
快適なベランダになる。
 
●風
 
高層階にいくほど風は強くなります。低層階でも角部屋はベランダへの風当たりが強いようです。
風が強いと花や葉が傷つき、根が動いて、植物はダメージを受けます。蒸散作用が激しくなり水が切れるとしおれます。逆にコンクリートのフェンスで囲まれるなどして、風がまったくないというのも植物にとってはよくない環境です。
適度な通風は、新鮮な空気が送り込まれて、光合成作用や呼吸作用が活発になります。気温の高い時期は蒸散作用が活発になり、植物体の温度を下げるのに効果があります。
 
【傾向と対策】
 
  1: コンクリートフェンスで囲まれたベランダは下の方に鉢を置かず、スタンドの上に置く、トレリスに掛けるなど工夫して適度な通風を確保しましょう。
     
  2: 風当たりの強いベランダでは防風ネットやアクリル板をフェンスに張ると効果があります。
しっかり固定し、安全性を確かめましょう。
     
  3: 風で倒伏しやすい草丈の高い植物、アジアンタムやシダ類などの乾燥に弱い植物は育ちません。カランコエ、セダム類など、小さくて肉厚の葉をもつ植物は風に強いようです。
     
  4: 台風が接近して強風が心配な場合は、可能な限り室内に取り込みます。入りきれない鉢は転がらないように2つあわせにしてしばり、あらかじめ倒しておきます。
     
  5: エアコンの室外機から出る風は植物を乾燥させ、元気をなくします。室外機はトレリスなどでカバーし、室外機の前には植物を置かないように注意します。
 
  1:アクリル板を張る   

2:金具でしっかり留める
画像
 
●雨 露 霜
 
フェンスの構造によって異なりますが、雨はあまり降り込みません。雨が降っても、しっかり水やりすることが大切です。なお、ベランダには露も霜も降りません。
露は気温を下げ、葉に湿り気を与えてほこりを洗い流す効果があります。水やりで補ってやりましょう。霜が降りないので、冬のベランダで育てられる植物が増えます。水やりを工夫して対応します。
 
【傾向と対策】
 
  1: 「鉢土が乾いたらたっぷり水やりする」という基本を守りますが、庭や室内の鉢より乾きやすいので、水やりの回数は増えます。特に夏は朝夕2回必要な場合があります。
     
  2: 鉢土の乾燥具合は、鉢が小さいものより大きいほうが、素焼き鉢よりプラスチック鉢のほうが、乾きにくいようです。小さな鉢をいくつも置くより、大きめの鉢に寄せ植えする方が水やりはラクになります。
     
  3: 鉢土の表面をミズゴケや砂利などで覆うと地表面からの蒸散を抑えることができます。
     
  4: 露の代わりに時々葉の裏にも散水してやるとよいでしょう。葉裏への散水はハダニなどの害虫防除の効果もあります。特に夏の夕方、植物の頭から十分に時間をかけて散水し、さらに床面にも散水すると、植物体の温度を下げる効果もあります。
 
●ベランダガーデニングのマナー
 
  1: 集合住宅の場合、ベランダは共有部分に当たります。
勝手に改造することはできませんし、さまざまな制約があります。あらかじめ管理規約を読んで確かめましょう。
     
  2: 避難通路を大型のトレリスや鉢でふさがないように注意します。
     
  3: もの干し場などの生活の場を確保します。
     
  4: 安全第一を考え、2階以上ではフェンスの上や外側にコンテナやハンギングバスケットなどをかけないようにします。
     
  5: 植物の植え替えや水やりなどの作業時、花がらや枯れ葉などで隣家や階下の人に迷惑を掛けないように注意します。
     
  6: 植え替えや水やりのときに、土やゴミを流すなどして排水管を詰まらせないように注意します。鉢は必ずウオータースペースを確保して土を入れます。上縁まで土があると、水やりの度に土が流れ出す恐れがあります。