肥料を使い分ける 肥料を使い分ける 肥料を
使い分ける

1.肥料成分の5タイプ

肥料のパッケージには、例えば「5-10-5」などの数字が記載されています。

この数字は万国共通で、チッ素(N)・リン酸(P)・カリ(K)の順に記載され、製品100g当たりにそれぞれ5g、10g、5g入っていることを表しています。含有量も大切ですが、三要素の成分比率もポイントです。5つのタイプを見てみましょう。


イメージ 適性 特徴
水平型 水平型 あらゆる植物に適している 特に株を充実させる時期に適している
山型 山型 草花、鉢花、花木、果樹、野菜(果菜類)など 花や実着きを良くするリン酸(P)成分を多く含むタイプ
谷型 谷型 肥料の効率を重視する農業用の追肥 水に流されやすいチッ素(N)、カリ(K)成分を補給するタイプ
下がり型 下がり型 観葉植物、芝生、樹木、野菜の葉菜類などや育苗期 葉緑素をつくるチッ素(N)成分を多く含むタイプ
上がり型 上がり型 室内の鉢花、球根、野菜類(根菜類)など 株を丈夫にし、根を充実させるカリ(K)成分を多く含むタイプ

2.施肥方法による使い分け

施肥方法による使い分けには大きく分けて、元肥に適するタイプと追肥に適するタイプがあります。

元肥に適するタイプ

元肥には、各成分が同じ水平型やリン酸(P)成分の多い山型が最適で、「花咲く化成肥料」(チッ素4:リン酸14:カリ5)などがあります。

追肥に適するタイプ

生育旺盛期(栄養生長期)の追肥には、チッ素(N)成分の多い下がり型が適し、生育の後半のツボミをつけ、花を咲かせ、実をつける時期(生殖生長期)の追肥にはリン酸(P)成分やカリ(K)の成分が多い山型や上がり型が最適です。

3.ガーデニングミニ知識

肥料の成分表示

肥料の袋や箱に掲載されている「N:P:K=6:10:5」などの表示は、肥料成分量の割合を示す、重量パーセント(%)で、数字が大きい ほど、成分が多いことになります。たとえば、チッ素(N)6%とは、肥料100g中にチッ素成分が6g含まれていることを示しています。

肥料の保存方法

使用後は必ず、液体肥料は密栓し、袋に入っているものは密封して、直射日光、雨、水のかからない場所で保管します。一度、薄めた液体肥料
の希釈液を置いておくと栄養成分が劣化しますので、使い切って下さい。肥料には有効期限はありません。

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