2004/02 |
Tulipa clusiana var. chrysantha
立春前の、まだまだ冷たい風が頬に痛い時期、ふとした瞬間に春を感じてドキドキすることがあります。 今まで土の中でじっと待っていた球根たちが土から顔を出すのもこの時期。 いのちの不思議に感動せずにはいられません。 その球根の女王様ともいえるのがこのチューリップ。 8000種もあるといわれる愛の花チューリップはもともと地中海沿岸から中央アジアの高地に分布していた約150種の原種のチューリップで、16世紀までオスマントルコの宮廷庭園などで栽培されていたものは1000種にも及んだそうです。 16世紀にヨーロッパへ、そしてオランダから日本に渡ったのは19世紀になってからだというこの花は本当に愛を感じさせてくれる花です。 これはクルシアナ・クリサンサという原種。
Tulipa 'FancyFrills'
久しぶりに訪ねてきた友人がこの美しいフリンジ咲きのチューリップを抱えてきてくれた。ピンクの大きなチューリップの花の先がフリンジ状に細かく切れ込んでいてなんともかわいらしく不思議。改良を重ねた園芸種で、温室で咲かせたものは少しピンクの色が薄いらしい。でもそれもまた優しい感じですてき。お花をいただくのって、本当に嬉しいものですね。 |
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