英国ではマルチングと鉢上げして温室で

英国では秋の終わりになると、土の温度が下がり過ぎないうちに樹木などの
移植を済ませ、実がなったブラックベリーなどは切り戻します。
そして半耐寒性の植物たちは地面に腐葉土や堆肥などを厚くマルチングして
根を寒さから守ります。また秋植えの球根を植え、春に広がる花の苗植えて
来年の春に備えます。霜による被害を避けるために、耐寒性のあまりない植物は
鉢上げしたり、葉ざしや挿し芽などにしてグラスハウス(ガラス温室)に入れ、
来年春に土に降ろす花苗などの種を蒔いてコールドフレームで管理したりします。

大切な植物を寒さから守ります
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ガラス温室と、コールドフレーム(手前)

また、英国では、Bell Cloche(ベル・クロッシュ)という、ベル型のガラスやプラスチックで
できた、幼苗にかぶせて使うものがあります。ミニチュアのコールドフレームといった
ところでしょうか。
赤ちゃんの苗を霜や寒さから守ってくれるし、育ちもよくなりますね。

Bell Cloche(ベル・クロッシュ)

雪はあまり降らないイギリスでも、こんな雪景色がたまに見られます。
雪は、布団のように植物を寒さから守ってくれるのですが、大量の雪は
樹木や潅木の枝をその重さで折ったりと、被害を与えることもありますから、
枝から余分な雪を払い落とすようにし、グラスハウスやコールドフレームにも
荷重がかからないように気を付けます。
また、芝庭は雪の上を歩くと芝にダメージを与えるので、歩かないようにするようです。

比較的降雪しないイギリスの雪景色(マンチェスター郊外)

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