植物というのは、外の気温に応じて体内の温度が変化する変温生物ですが、
生存できる範囲の温度というのはある程度決まっているわけで、耐寒性とは、
低い温度に対しての抵抗性のことを指します。
日本で現在栽培されている植物の多くは外国からのもので、原産地の気候とは
違っていることから、それぞれの特性を掴んで管理することが大切です。
日本は四季の変化も激しいし、雨量も季節によって偏っていますね。ですから
植物が一年を通して日本の気候に合うということは、まずないわけです。
例えば、冬は温暖で降雨があり、夏場に乾燥する地中海沿岸が原産のハーブ類、
オレガノやマジョラム、カモミール、ローズマリー、ヒソップ、フレンチラベンダー、
フェンネルなどの場合、耐寒性が比較的弱く夏の湿度には弱いということになります。
また、冬場は氷点下になり、夏でも20℃以下にしかならないドイツに自生するような
ニオイスミレやクリーピングタイム、レディースマントル(アルケミラ・モリス)、
アンゼリカなどは、耐寒性はあるものの、日本の場合冷涼地以外では耐暑性に
欠けることが問題になるわけです。
ちょっと難しい話になりましたが、原産地を知ることで、植物の適温域というのが
見えてくると思います。
| はじめに | 英国ではマルチングと鉢上げして温室で |
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