英国では、もともと水をとても大切に使ってきました。
日本人には「湯水のごとく」という表現があるくらい、水は豊富に使っても
あまりある資源だという思いが大きかったかもしれません。
英国の水事情はあまりよくありません。バスルームのお湯は屋根の上の
タンクから来ていて、何人かが続けてシャワーを浴びたら、最後の人は
水しか出てこなかったり。 そのシャワーも、水圧のせいか熱くなったり
冷たくなったりで調整が凄く難いのです。 シャワーにいるときに誰かが
台所で水を使ったりすると急に熱いお湯が出てびっくりすることも。
また英国の田舎では今の日本よりも「もったいない」という意識で物を大切にします。
電気器具なども、次々に新製品が出る日本と違い、古いものでもパーツを
取り替えて長く使ったり。 水もそのひとつで、流しっぱなしで顔を洗ったり、
歯磨きをするということはありません。 また雨水をタンクに貯めて、その水を
庭や菜園に利用するということをしています。
そして食事の支度で出た野菜のくずなどは庭にあるコンポストビンへ放り込んで堆肥に。
秋の枯葉や刈った芝などは腐葉土にして土作りに利用します。
昨年のチェルシーフラワーショウでは、エコガーデンがテーマの庭が出ていました。
この温室はペットボトルで作られていましたよ。
英国の雨水タンク
UKチェルシーフラワーショウ エコガーデン
またガーデンセンターなどでは、耐用年数は低いけれども、化学ゴミにならず
土を汚すことのない自然素材のガーデン資材もたくさん売られています。
でも最終的な判断が消費者の判断に委ねられているのは何処の国でも同じかもしれません。
UK 自然素材のガーデン資材1
UK 自然素材のガーデン資材2
| 雨水タンクの水を利用するエコガーデン | 水を大切にする英国人 | エコガーデンのきっかけは無駄な消費を抑えることから |
| 耐暑性と耐乾性夏場の植物 | 省エネしながら夏を涼しく過ごすには | 節水型ガーデンレシピ |