球根植えの注意事項

様々なタイプの球根がありますが、花の時期と、草丈がどのくらいになるかを
確認する必要がありますね。庭のどの場所に、いつ、どんな高さの花を咲かせるのか…。
冬には何もないように見えても春になって外の多年草たちが出てくるとその下になってしまうかもしれません。
小さな花たちは開けた手前の場所に。
また時期や草丈の違う数種類を組み合わせて植えておくのも、長い間楽しめるコツです。
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一般的な球根植えのコツ

寒さにあたってこそ、良い花を咲かせてくれる球根。基本は外植えです。
ただしそれぞれの球根により、日当たりや水など微妙に生育条件が変わります。
詳しくは球根のラベルや購入するときの売り場の説明書きなどをよく見てくださいね。

◎庭植えの場合
多年生の球根はまた次の年にも出てきます。庭植えの場合は、後になって移動しなくてもすむように、
植える場所をよく考えてから決めましょう。

植える時期:
9月〜11月に有機質が多く排水性のよい土に植えます。

植える深さ:
球根によって違うので買うときに確認します。
通常は球根二つ〜三つ分の深さ。ユリなどは更に深く!
浅いものは早めに、深めに植えたものは少しだけ花の時期が遅くなるようです。
芽が出る、どがっている方を上に向けて植えましょう。

植える間隔:
スイセンやアネモネなら10cm、チューリップやヒヤシンス、ラナンキュラスで10〜15cmくらい

植えるときのヒント:
排水性をよくするために高畝にして、大き目の穴を掘り、掘った土には腐葉土など有機質のものを混ぜておきます。
堆肥や元肥などを穴の底の土に混ぜこみ、水を撒いて、土を少しもどして、球根を植えて行きます。
更に土をもどし、寒冷地なら表土が凍るのを防ぐため、腐葉土やワラ、モミガラなどでマルチングしてあげましょう。
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◎鉢植えの場合
コンテナの場合、深さに限りがあるため、深く植えると根が伸びてゆくことができませんね。
そのため鉢やプランターに植えるときには浅植えが基本になります。

植え土:
園芸用土でミックスされたものか、
赤玉小粒50:腐葉土30:日向土10%:鹿沼土10%の割合に混ぜた土などを使います。
>>園芸用土はこちら

植える間隔:
球根一個分くらいのスペースをあけて植えます。けっこうぎっしり植えます。

水遣り:
植え付け後はたっぷり。 その後は表土が乾いたら水遣りします。
発芽してきたら、腐葉土や堆肥などでマルチングし、土が凍らないようにして管理しましょう。
土だけだと水遣りを忘れがちなので、ビオラやスイートアリッサムなどを植えておくと、いいかもしれませんね。

肥料:
鉢底に肥料が効いた土を入れ、その植えに肥料なしの土をいれて植えます。
生育期には液肥などを2週間に一度与え、花後にお礼肥を与えると球根が太り、
来年また綺麗な花を咲かせてくれます。

花後:
スイセンやムスカリ、ハナニラなどは何年か植えたままで。原種のチューリップもそのままで。
チューリップなどは花後、葉が黄色くなるまで待って球根を抜き取り、ネットなどにいれて
風通しの良い涼しいところで管理し、秋に植えてください。

◎ダブルデッカー植えのコンテナ
英国では、有名な二階建てバスのことを「ダブルデッカーバス」と呼びます。
二階建てのように、コンテナに種類の違う球根を2段に植えるやりかたを「ダブルデッカー植え」といいます。
色や大きさ、草丈の違うものを組み合わせると楽しい作品ができあがります。
更に、一番上には一年草を植えておけば、球根が出てくるまでも楽しめて一石二鳥ですよ。

1.出来るだけ深さと幅または直系の大きな鉢を選ぶ。

2.鉢底の石を入れ、培養土を少し入れて、緩効性の肥料を混ぜる。

3.その上に肥料なしの培養土を入れて、大きな球根を並べてゆく。

4.土を被せて、その上に今度は小さな球根を並べる。
できれば下の球根と重ならないほうが望ましいが、球根はたくましくて、ちゃんと伸びてくるのであまり心配しなくて大丈夫。

5.更に土を入れる。ウォータースペースを残して。

6.一年草を植える。

7.水をたっぷりあげる。

イラスト

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