シェードガーデン対策と植物の選び方のヒント

よく観察

“シェードガーデンの種類”で、いつくかご紹介しましたが、季節によっても、また同じ日陰でも、雨が落ちるか、乾燥しているか、また風が通るのかといった条件は、それぞれの場所によっても変わりますね。よく観察して、その場所に適した植物を選びましょう。風通しの悪いところでは、植物が病気にかかりやすくなったりします。そういう場合は、植物を植える間隔をあけるなどして、空気の通りをよくします。また、樹木の下枝を少し整理することも、間接光や空気の流れをよくするためによいでしょう。

花色

日当たりの好きな植物は、一般に鮮やかな色が多く、逆にシェードガーデンに適した植物は、やさしい色合いのものが多いようです。その意味でシェードガーデンは、落ち着きがあり、心が穏やかになるような庭の演出が可能だと思います。

変化

変化を与えるために葉色や葉の形、テクスチャーの面白さなどでバリエーションを与えましょう。例えば、艶のある大きな葉やシルバーリーフ、高さのある植物と低くて広がりのある植物の組み合わせなどで、立体的に演出してみましょう。また、季節によって花の咲くリーフプランツなどは、葉も花も楽しめて一挙両得です。また、園路を明るい色の砂利やレンガなどで作ると、植物とのコントラストがステキですよ。

シェードガーデンプランツ例

半日陰から日陰に向く植物をいくつかあげてみましょう。草花だけで作ろうと思うと大変だし、メンテナンスも心配ですね。樹木や潅木も混ぜてみたらどうでしょうか。ご参考までに、一般的ないくつかの植物をご紹介しましょう。


樹木・潅木類

ネグンドカエデ・フラミンゴ、ツバキ、サザンカ、セイヨウヒイラギ、ヒメサザンカ、ビバーナム、ロドデンドロン、アジサイ類、ヒイラギナンテン、マホニア・コンフューサ、カルミア、ヘザー、アセビ、ナンテン、ジンチョウゲ、マンリョウなど。

多年草・球根

ヘレボラス(クリスマスローズ)、ホスタ(ギボウシ)、ヒマラヤユキノシタ、アカンサス・モリス、アルケミラ・モリス、ジギタリス、アスチルベ、ヒューケラ(ツボサンゴ)、プルモナリア、アガパンサス、ツワブキ、ヤブラン、フイリヤブラン、シャガ、ヤグルマソウ、タイツリソウ、フウチソウ、ミスカンサス、フウロソウ、シュウメイギク、ドイツスズラン、リュウノヒゲ、ムスカリ、シラー・シビリカ、ハナニラ、スノードロップ、オダマキ、アルテミシア、フロックス、プレクトランサス、原種シクラメン、オキザリス、シダ類など。

匍匐性、つる性

アジュガ・レプタンス、グレコマ、リシマキア・ヌンムラリア、ラミウム、ワイヤープランツ、ツルニチニチソウ、ドクダミ、ヘデラなど。

一年草

ベゴニア・センパフローレンス、インパチェンス、トレニア、アゲラタム、ニコチアナなど。