エコガーデンの利点

●水道料金の節約。節約した分をシャワーや台所などに使うことができる。
●ガーデニングをシンプルにし、メンテナンスが楽になる。
●乾燥が続いても、一般の植物に比べて生き残る可能性が高い。

エコガーデンを造るときの注意点

水の節約を頭に入れて、ネイティブなものも、園芸種も庭の中でうまくコーディネートするようにしますが、まずは植物を、水やりの観点から同じようなグループにわけてみましょう。





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●まず野菜や果樹、水分を好む普通の園芸植物などは、オアシス的に家の近くに配置して楽しむ。

●通常の植物は、水分の蒸散を防ぐ意味で、強い風の当らない建物の近くや木の下などに、配置するとよい。

●そして、乾燥に強い植物群をあつめたエリアを、エコガーデンとする。

●粘土質の土壌であれば、土中の酸素がない状態ではどんな植物も育たない。堆肥などの有機質で、土壌改良をする必要があるが、全体に粘土質である場合は、その場所だけ盛り土(マウンド)をして、そこにガーデンを造ることができる。樹木を植える場合は60cm位の高さが必要だが、そうでなければ、30cmから40cmの盛り土でよい。

●植物の周りの土にはマルチングをして、土中の温度や湿度を快適に保ち、水分の蒸発を防ぐ工夫をする。マルチングには、ウッドチップ、バークチップ、堆肥、麦わらなどの有機素材や、粘土を焼成した製品や砂利、石などの無機素材があるが、いずれにしてもその目的を満たすためには、10cm位の厚さが必要。また、ウッドチップはやがて土に返るため、後に補給が必要になる。
風が吹くようなところでは、砂利のマルチングが向いているが、砂利の場合は土の上に直接砂利を敷くと、次第に土の中に砂利が埋まってしまうため、気になる場合は透水性のシートを敷き、シートを切って植栽した後で、その周りに砂利を撒くとよい。砂利のエリアは、地温と気温を上げるため、なるべく面積を大きくしないようにする。