トピアリーとは、「植物を人工的・立体的に形作る造形物」のことです。もともとは“刈り込む”という意味で、幾何学形や動物の形に刈り込んだ樹木を指しました。クリスマスツリーや日本の伝統的な菊人形も立派なトピアリーといえます。
現在では花やいろいろなつる性の植物によるトピアリーが盛んです。今回は、普通なら植物の生長を待って何年もかかる所を数時間で完成させる“スタッフドトピアリー”と呼ばれる水ゴケを利用したタイプの作り方をご紹介します。今後は造形の美しさや楽しさに癒しの効果も加わり、新しい園芸文化として注目されると思われます。 スタッフドトピアリーとは、専用のフレームに水ゴケを詰め込んで成形するため初心者の方にも簡単にお作り頂けます。また、背中にフィカスプミラ、アイビー等のつる性の植物を植え込んで頂きますと“緑のペット”としてもお楽しみいただけます。秋・冬の室内園芸に、お部屋のインテリアとして、お友達や恋人へのプレゼントなど、幅広くご利用ください。 |
・ トピアリーセット:フレーム、水ゴケ、くまさんの目、Uピン(プミラなどを固定する為) ・ フィカスプミラ等のつる性植物 ・ 園芸シートもしくはビニールシート (作業には水、土を使います) ・ バケツ (水ゴケは乾燥したものを水に漬けてもどします) ・ テグス(水ゴケを固定します) ・ トピアリー用形成バリ (テグスを縫い付ける際に利用します) ・ ハサミ(水ゴケを形成します) ・ 手袋(水、水ゴケ、土を使います) ・ 受け皿(完成したトピアリーを置きます) |
1.作業前に水ゴケをもどします十分の水をバケツに入れ、水ゴケをしっかりと浸します。水ゴケは最低でも2~3時間浸しておいてください。 |
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2.フレームに手足(先)から水ゴケを詰めます水ゴケの水分をよく絞り、手足など細かい部分から詰めていきます。(フレームの背中に扉があります)この時、水ゴケをボール状に絞っておくとフレームの中に入れやすく後の工程が楽になります。 また、耳、しっぽなどの部分には、手のひらに平らにのばしたコケを巻き付けて形を整えてください。 |
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3.胴体に水ゴケを詰めます続いて、頭、胴体に水ゴケを詰めます。手足の付け根部分は、手足と胴が自然に付いているように水ゴケを形造り詰め込んでください。 |
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4.水ゴケ詰めの完了です水ゴケはフレームからあふれるほどしっかりと詰め込んでください。また、背中にフィカスプミラを植え込みますので握りこぶし一個分のスペースをあけておいてください。 |
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5.フィカスプミラ、アイビー等つる性の植物を植え込みます背中のスペースに土を入れ、フィカスプミラをポットから抜いて植え込みます。この時に根の回りにしっかり土を入れてください。根の回りに空気の層ができると水が溜まり、根腐れの原因になります。 また、植え込んだ後に土の上から平らにのばした水ゴケをかぶせ土がもれないようにカバーしてください。 |
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6.水ゴケでフレーム表面をカバーしますむき出しになっているフレームの骨組みを表面から水ゴケでカバーします。この時、水ゴケを手のひらで平らに伸ばしてお使いください。 また、形成針を利用してテグスでしっかりと水ゴケを固定しながら形を整えていきます。 |
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7.余分な水ゴケをカットしましょうよく切れるハサミを使って、はみ出している余分な水ゴケをカットしてください。この際、かわいい動物の形をイメージしてていねいにカットしましょう。 |
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8.植え込んだ植物のつるをUピンで止めますフィカスプミラがトピアリー全体を覆うと緑の服を着たように大変可愛くなります。Uピンを使って上手につるを誘引してください。固定の間隔は5cm位が良いでしょう。 最後に付属の目をつけて出来上がりです。目の位置で表情が大きく変わりますので、工夫してください。 |
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9.受け皿に乗せて完成です最後に受け皿に乗せて完成です。手が動くものもありますので、お好きなポーズを決めてください。 |
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※こちらのキットは残念ながら販売終了いたしました。ご了承下さい。 |
植え込んだ植物の根元には十分に水をあげてください。表面が乾いたら水を水差しなどで十分にかけてください。
トピアリーは花苗ほど肥料はいりません。但し水だけでは育ちませんので、1~2ヶ月に1度は液肥の薄いものを与えてください。
トピアリーは室内でも十分に育ちますが、日のあたる場所、窓辺に置いてください。
植物のつるが伸びましたら、誘引しながらUピンで固定してください。あまり伸びすぎるようであればハサミでカットしてください。
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