ボタン・・・ボタン科以前はキンポウゲ科に入れられてましたが、近年はボタン科として扱われます。
多くの園芸品種があり、花色は赤、白、桃、紫、黄などがあり、
花弁は、一重のものから八重、千重、万重、万重獅子(まんえじし)咲きと呼ばれるものまであります。
植え付けは、9月中旬から10月いっぱいが適期です。場所は、排水や日当たり、風通しのよい場所がおすすめです。
また午後からの日射しを避けることのできる場所が良いでしょう。
繁殖目的の植物の一部(接ぎ穂)を、他の植物(台木)に接着することです。
品種の特性が維持されたり、植物年齢の短縮等の利点が、植物によりあります。
水切れをくり返すと樹勢が弱ります。また過湿も嫌手です。表土が乾いたら水を与えます。
ボタンは肥料食いの植物として知られていますが、一度に多くの肥料を施さず、緩効性の肥料を分けて施します。
ボタンは放っておくと、枝が込みあい、日当たりや風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすく、花つきが悪くなり、また樹形も乱れるので芽摘みと剪定が必要です。
横に張った樹形になります。座ればボタン。
まっすぐに伸びた茎の先に花をつけます。立てばシャクヤク。
症状
若い葉や茎、つぼみ、花弁等に、はじめは水がにじんだようになり、しだいに腐ってきます。
やがて灰褐色のカビが生えます。風により胞子が広がります。
対策
【予防】風通しのよい環境に、鉢植えで移動のできるものは、雨天の時、雨のあたらない場所へ移動します。
【治療】病気の花や葉は摘み取り処分します。発生の初期であれば、1週間ごとに2~3回、ベンレート、ダコニール、トップジンM等散布します。
症状 株付近に、菌糸(白糸状)が網の目状に発生し、やがて株は立ち枯れ状になります。
対策【予防】冬に50cm程、天地返しを行い、菌核を地中に埋めてしまうようにすると、発生しにくくなります。
症状
土中におり、根の先から侵入し、養分や水分を吸収します。この時、根に虫コブを作ります。
このように根コブセンチュウに寄生されると、植物の生育が悪くなり、花が咲かなかったり、下葉より枯れ上がったりします。
対策
【予防】堆肥を一定量、毎年施し、根の発育をよくするという方法があります。
【駆除】NCS剤による土壌消毒が家庭向きの方法です。
症状枝、茎、葉に寄生し、汁を吸い、枯れ死する場合もあります。
対策【駆除】4月~5月にスカウト水和剤を散布します。
症状果実の中に入り込み、食害します。粒状の糞を果外に排出します。
対策
【予防】植物の休眠期である冬の間にマシン油乳剤を散布し、窒息死させます。
【駆除】幼虫のふ化期にスミチオンやオルトランを1週間ごとに3回程散布します。
※農薬はラベル等に記載されている使用基準に従い、適用のある作物に使用してください。