メモ
サクランボ・・・バラ科サクラ属
原産地イラン北部とヨーロッパ西部
品種 | 成熟期 | 特徴 | 授粉樹 |
佐藤錦 | 6月上旬後半~6月中旬 | 糖度が高く美しく、最高の品質です | 高砂 ナポレオン |
ナポレオン | 6月下旬~7月前半 | 果肉は硬く芳香に富み、多肉多汁の豊産性の品種 | 高砂 |
高砂 | 6月上旬後半~6月中旬 | 果肉は軟かく豊産性です | ナポレオン |
暖地桜桃 | 6月上旬 | 暖地でも作り易い品種です | 自家結実性あり |
※サクランボは、リンゴより寒さに弱いですが寒冷地を好み、暖地では落下しやすく作りにくいようです。
年平均気温が7℃以上14℃以下の所に向きます(リンゴは6℃以上14℃以下です)。暖地には上記の暖地桜桃が向いています。関東以西の平野部及び始めての方、鉢植えの方にもおすすめです。
サクランボは同じ品種の花粉を受粉しても受精せず、品種の組み合わせにより相性が悪くて受精できないので注意。上記の表の品種を組み合わせましょう。
サクランボは果実の成熟期が梅雨と重なるため、果実が水分を吸収しすぎ、急速に肥大し、果実が裂けてしまいます。庭植えは収穫期だけ右図のようにビニールで雨よけをするとよいでしょう。また鉢植えは成熟期は軒下に置いて雨を防ぎます。
サクラと同様に枝の切り口が枯れ込みやすいので、無駄な剪定は避けた方がよいです。剪定が必要な場合、太い枝は切らないで、できるだけ新しい枝の部分を切ります。
庭植えは化成肥料(10.6-8)を1~2月と収穫後にお礼肥として施し、鉢植えは12月に固型醗酵油粕を施します。
症状
花が淡褐色に枯れたり、果実にも感染し小さな点々が発生し、やがて白い粉をまぶしたようなカビが発生します。
対策
【予防】被害実を早く取り除き、被害枝は剪定した後、焼却等の処分をします。【治療】発生したら、トップジンM水和剤やベンレート水和剤を散布します。
幼虫は暖地では年3回発生し、寒冷地では5~6月と8月の2回程発生します。
症状
小枝や幹に白い小さなカイガラムシが発生し、樹液を吸うため、枝枯れを起こしたり、生育が悪くなります。
対策
【予防】休眠期の12~2月に石灰硫黄合剤の散布が有効です。【駆除】幼虫のふ化直後に、スミチオンやオルトランを散布すると有効です。
症状
幹に乳白色の幼虫が入り、内部を食い荒らし、樹勢が衰え、枯れることもあります。食入部より虫の糞とともにヤニを吹き出していることがあります。
対策
【予防】成虫が交尾するのを妨げる薬剤を、成虫の発生する前に塗布します。【駆除】被害部から出る虫の糞やヤニを見つけたら、ナイフで樹皮を少し削り、幼虫を捕殺します。あるいは5~6月に被害部にスプラサイド水和剤を塗布します。
※容器ラベルの使用基準・作物名に「おうとう」が記載されている製品を使用して下さい。
※農薬はラベル等に記載されている使用基準に従い、適用のある作物に使用して下さい。