花を育てていて一番心配なのが、病気や害虫です。放っておくと枯れてしまうので、 早めの処置で大切な花を守りましょう。
植物も人間と同じように、弱っていると病気や害虫にかかりやすくなります。
元気に育てることが、病害虫予防の第一歩です。まずは日頃の管理に気を付けて、病害虫が発生しにくい環境で育てましょう。
水は、多すぎても少なすぎても株を弱らせる原因になります。 土の表面が乾いたら、たっぷりと与えて下さい。 気温が高くなる日中に水を与えると、土の中が蒸れて根腐れする場合があるので、午前中の涼しい時間帯に行うのがベストです。 |
花がらは、こまめに取り除きます。放置しておくと、見栄えが悪くなるだけでなく、腐食し、カビが生えてきます。 また、花の種が付くと養分を取られてしまうため、株が弱ってしまいます。 |
寄せ植えなど狭いスペースにたくさんの花を植えている場合は、通気性が悪くなりカビ性の病気(うどんこ病、灰色カビ病)にかかりやすくなります。 混み合っている部分は切り取り、株を整理してあげましょう。また、鉢と鉢との間隔も広くしましょう。 |
植物を良く見ると、葉が食害されていたり、茎や葉の裏に無数の害虫が寄生していませんか。
害虫を見つけたら、すぐに駆除しましょう。害虫の種類を特定できる場合は、専用の殺虫剤を使用します。判別がつかない場合は、多種類の害虫に効くオルトランを使用すると良いでしょう。
散布すると殺虫成分が植物内に移行し、植物自体が殺虫効果を持つようになるため、害虫退治だけでなく予防薬としても使用できます。
オルトランには様々な種類がありますが、ベランダ園芸やガーデニングの初心者には、粒剤が便利です。 株元に撒くだけなので手が汚れず、しかも風で飛ばされることがないので、周囲に迷惑をかけることがありません。 |
マリーゴールドは、害虫(特にセンチュウ)を寄せつけない成分を分泌するため、草花と一緒に植えると害虫駆除の効果があります。 |
葉や花、茎などにカビが生えたり、黒や褐色の斑点が出来たりなどの症状が出ていたら、植物が病気になっています。
殺菌剤は予防薬なので、病気の部分に散布したとしても、元の状態には戻りません。
病気の部分を取り除き、被害が広がるのを防ぐために殺菌剤を散布します。
植物の病気の原因のほとんどはカビです。ダイセンはカビによる病気に効果があるため、予防の散布をおすすめします。 庭木や花にはマンネブダイセンを、野菜や果樹にはジマンダイセンを使用すると良いでしょう。 しかし、植物の症状を見ても病気なのか害虫の被害なのかが分からない場合がほとんどです。 そんな時は、殺虫殺菌剤を使うと便利です。殺虫と殺菌の効果が得られるため、ベランダ園芸や鉢数が少ない場合はもちろん、庭や花壇の応急処置用に殺虫・殺菌スプレーが1本あると安心です。 |
近づけてスプレーすると冷害を起こしやすいので、30~40センチくらい離して散布して下さい。 |
農薬を散布する場合は、近所への影響を考えて風のない時を選んで下さい。
また、長袖、マスク、メガネ、手袋などを着用し、農薬が肌につかないように注意しましょう。
回数を多く与えたり、濃い液を散布した方が病害虫に効果があると勘違いしていませんか。
植物に薬害(葉が変色したり枯れたりする)が発生する恐れがあります。
説明書には適応植物や使用方法が細かく記載されているので、正しく使いましょう。
園芸担当からのアドバイス |
昨年、インパチェンスを購入されたお客様から、「花が咲かなくなった」「しおれてきた」といったご相談を頂きました。 インパチェンスは、5~10月の間に次々と花を咲かせますが、真夏の高温や直射日光に非常に弱い花です。ネットなどで光を遮ったり、日陰の涼しい場所に移動させると、元気を取り戻し、花を咲かせます。 日陰でも丈夫に育つ花なので、花の少ない場所に植えてみてはいかがでしょうか。 |
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