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和風庭園、と聞いてどんな庭を思い浮かべますか?
ガーデニングといえばレンガやラティスで飾られた洋風庭園が連想されますが、「和」の庭も負けてはいません。
高級感あふれる御影石や玉砂利を上手に使って、和風庭園の基礎を造ってみましょう。
ここに敷石を敷きます
家の玄関に向かうアプローチ部分に、「敷石」「飛石」「砂利」を配置して和風を演出します。
敷く前の現場を見ながら、石が何枚必要か?砂利は何袋必要か?まずはレイアウトを設計しましょう。
コメリドットコムで販売中の敷石は
・30cm×30cm
・30cm×60cm
と2種類のサイズがあります。
「30cm×60cm」の敷石を中心に使って並べた場合、下図のように4種類の並べ方があります。今回は「馬踏み」のやり方を採用します。
建物に対して直角に水糸を張ります
レイアウトが決まったら、まずは敷石を「仮置き」してみましょう。
和風の庭とはいえ、玄関に向かってきっちりと敷石が並んでいないと格好悪いですね。
そこで建物に対して直角になるように水糸を張り、垂直線を引きます。
敷石はこの水糸に沿って並べて行きます。
水糸に沿って敷石を並べます
全て敷き終わったら、敷石の縁に沿って輪郭を描いていきます。
この輪郭線の内側を掘り下げて、敷石を置く準備といえるでしょうか。
敷石の輪郭線を地面に描きます
輪郭線を描くと、仮置きした敷石を一旦撤去します。
描いた線を消してしまわないように作業しましょう。
輪郭線の内側を掘り下げます
敷石を敷いた部分は、アプローチとして歩けるようにしなければいけません。
そこで、周りの地面と同じ高さに敷く必要があります。
そのために、下地の穴を掘ります。穴の深さは敷石の厚さ+2~3cm。
今回使ったコメリの敷石は厚さが6~7cmですから、穴の深さは10cmと設定しました。
敷石が薄いところは、あとで施工する砂を使って調整可能です。
クワと角型スコップで壁面を垂直に
断面は下図のようになります。
穴は地面と水平に均一な深さで掘ります
先ほど描いた線の内側全体を、均一な深さで掘ります。クワと角型スコップで掘り進めると、穴の壁面が垂直になってキレイに敷くことができます。
穴の底はできるだけ地面と水平に、均一になるようにしましょう。
ここが揃っていないと、敷石を敷き並べて行くときに大変です。
この掘る作業、ビックリするくらいかなりの量の土が出ます!
土をどこに置くか、どう活用するかを決めておく必要があるでしょう。
下地を固めます
穴を掘り終わったら、「ガーデニングトントン」などを使って下地を固めます。
地面には粗い石も落ちていますが、これも一緒にならしてしまいます。
固めた地面は見た目には平らですが、全体はデコボコしています。でもこのままでOK。
次の「砂を敷く」段階で調整してしまいましょう。
固めた下地の上に砂を敷きます
下地を固めたら、砂を敷いていきます。この砂はセメント用の砂が経済的で便利。
先ほど踏み固めた地面の上に袋を開け、砂が平らに敷かれるようにのばしていきましょう。
ここでは木片を使って、表面を平らにします。
表面を平らにします
砂の厚さはおよそ2~3cm。固い地面の上に敷石を敷くための「フカフカのクッション」の役割を果たします。
いよいよ敷石を配置
いよいよ敷石を置いていきます。あらかじめ予定したレイアウトどおりに敷きましょう。
敷石の厚みは差があります。決して均一ではありません。
両面をよく見比べて、凹凸の差が激しい方をウラ返して敷くのがコツ。
こうすれば、ウラ面の薄い部分には砂を追加で入れて、グラグラすることを防げますね。
凹凸が激しい石は砂を入れてフォロー
また、ある程度サイズ規格が決まっているとはいえ、実際の敷石は自然石。
キッチリと30×60cmが整然と並ぶわけではありません。
なかには、どうしても掘った内側に収まりきらない場合もあります。こんな場合はスコップで掘った穴の壁を広げ、敷石が収まるように調整して下さい。
石が収まらない時は穴を調整します
このように、敷石を敷く時は一枚一枚手作業です。
あるところは砂を追加で入れ、またあるところはさらに掘り広げて・・・この繰り返しです。
目地用に敷石同士に1cm程の間隔が必要
敷石同士の間は、「目地」として1cm以上すき間を開けてください。
また、掘り込んだ穴の「壁」の部分と敷石の間にも目地を作るのも忘れずに。
敷くことばかりに夢中になると、敷いていくに従って直線から外れてしまうことがあります。
せっかく敷いたのに、玄関に対してナナメでは問題なので、下図のように敷石のタテの線が真っ直ぐになっているのを確認しながら敷くと良いですよ。
ゴムハンマーで叩いて石を落ち着かせます
敷石を置いたら、ゴムハンマーで上から軽く叩いて落ち着かせます。
必要以上に力を入れてガンガン叩くと、下に敷いたクッションの砂をへこませてしまうので注意!
珪砂を目地に入れます
全て敷き終わったら、珪砂(けいさ=シリカサンド)を目地に流し込みましょう。
目地を埋めるように珪砂を流し込みます
敷き終わった石の上で袋を開け、目地の穴を埋めるようにしてホウキや木片で流し込んでいきます。敷き込んだ石の縁の部分にも珪砂を入れて、全体が動かないように固定して下さい。
シャワーで珪砂を締めます
敷石の上からシャワーで水をまき、全体に入れた珪砂を締めます。
水を流すので、それに合わせるように珪砂も流れ出てしまうかもしれません。
そんな時はもう一度珪砂を追加で入れて下さい。
敷石の目地に珪砂が入ると、まるでセメントで固めたようにしっかりと固定されて動きません。
不思議ですね。
最後に散水して敷石部分の完成です!